MR.Mです。

まだ手続き段階ではありますが、千葉県の最低賃金が
おそらく10月から21円上がって、798円になる見込みです。

人手不足で時給が高騰している中、対応を迫られる企業は多くはないと思います。
実際、千葉キャリ アルバイトに掲載中の求人で時給800円未満は僅かしかありません。

今回の引き上げに伴う実質的な影響は少ないかもしれませんが、
最低賃金がキリのいい800円ではなく、
スーパーのちょっといいお肉みたいな額になったことには何か意味があるのでしょうか。

というのも、人手不足感は今後も続くことが予想されますし、景気がさらに上向けば時給に反映し、
採用活動に注力することになると思います。
そうなれば、来年以降も最低賃金は引き上げが続くことになります。
もしかしたら、来年は最低賃金が800円を超えるかもしれません。

時給800円未満の求人は僅かですが、時給850円未満の求人はそこそこあります。
その多くは中小企業の求人になります。
中小企業は大手に比べ、好況感は遅れてやってくることが多いですし、
当然ベアのスピードも遅れがちです。
その時に対応すればいいじゃないかと思われている方、そうせざるを得ない方もいると思います。

でも、ただ時給で10円程度上げればいいという問題ではないんです。

最低賃金を大きく上回る求人が珍しくない中、
最低賃金とほぼ同額程度では求職者に見向きされなくなってきています。
もし、最低賃金が800円を超える日が来たら、
時給850円未満の求人はそれだけで大きなハンデを抱えることになります。

その時に慌てて時給を上げても、あまり効果は期待できません。
なぜなら、「普通」になっただけだからです。

「そうなる前に時給を上げろ」ということではありません。
その前に福利厚生や勤務日・時間の見直しなど「働きやすい」環境を整えることが重要だと思います。

時給以外で差をつけるための猶予期間。
今回、700円台に収まったことをそう受け止めてもよいのかもしれませんね。