信頼が人を自由にする
録画していたカンブリア宮殿を見ました。
ゲストは青山フラワーマーケットの井上社長。
同業他社に比べて坪売上が何と40倍という驚異の繁盛店を作りだす同社では、社員がイキイキと働いているのが特徴。
参考になる話がいくつもありました。
8坪の敷地で年商4億というお店があるというから驚きですよね。
社員は基本的にアルバイトから昇格するそうなのですが、アルバイトの時から、商品作りに携わり、自分で作る商品の原価計算はすべて自分で行うそうです。
ブーケを作るのにも、お花一本一本の原価がわからないと利益にはつながりません。
アルバイトが原価意識を持ち、お客様に喜んでもらうと同時にしっかりと利益のでる商品を提案するわけです。
「お客様目線」と「経営感覚」を備えたアルバイトは、他社では正社員顔負けの働きをしていました。
アルバイトにとっては、この商品作りが楽しいんですね。
現場の裁量権が大きく、任されている、信頼されているというやりがいがある。
だからモチベーションが上がる。
この好循環が人をさらに成長させるようです。
多くの企業で社員のモチベーションを上げるためにはどうしたらいいかと悩んでいる中、同社にはそんな悩みはありませんでした。
その根底にあったのは、井上社長の社員に対する信頼感。
井上社長は、「人間は絶対に成長意欲を持っている」と断言していました。
「社員一人一人の成長したいという気持ちを信頼するだけです」と簡単に言っていましたが、それが難しいんですよね。。。
信頼しているようでも、ついつい口を出してしまうものです。
井上社長は、「マニュアルなんかがあったらやる気はでない」とも言っていましたが、社員のレベルを上げるためにマニュアルを作るという発想自体が、そもそも社員を信頼していないことなのかもしれません。
社員を包み込むような信頼感。
そのレベルに達して初めて言える言葉のような気がしました。
社員を信頼する、社員に考えさせる。そのことの本質を改めて考えさせるいい話でした。
青山フラワーマーケットでアルバイトとして通用したらどこでも就職できますね!