営業という仕事
会社で外部からの電話をとっていると、営業電話をいっぱい受けます。
昔から変わらずかかってくる電話がいくつもあります。
例えば、先物取引や求人広告の電話。
それらは、すぐにわかるからいいのですが、ちょっと異色で初めはびっくりする電話があります。
それは、芸能人による取材の依頼です。
色々な会社名でかかってきますが、内容は基本的には同じです。
「○○という雑誌で、○○という特集をやっていまして、そこに御社の取材記事を掲載していただきたいのです。」
取材の依頼が突然来たと思い、びっくりします。
さらに、「今回取材に伺わせていただくのは、芸能人の○○です。」
と芸能人の名前が。。。
これまでに上がった名前は
ケントギルバード氏や毒蝮三太夫氏、生稲晃子氏など。
うちの会社と何の関連があるんだ?とちょっと疑問に思いますが、芸能人が取材に来るなんて、何かすごい幸運がやってきたのかと思い、ちょっと浮かれるのですが、
雑誌の説明の後に、「芸能人が取材させていただくということで取材料として○万円かかります。」となります。
そこで目が覚めます。
「なんじゃそら!」ですよね(笑)
最後にめちゃくちゃな営業電話だったことに気付くのです。
初めて受けたときは本当にびっくりしました。
管理部の女性も、初めこの電話を受けたときに狼狽していました。
「取材の電話がかかってきたんですけど、どうしたらいいでしょうか?」
「○○が来るっていうんですけど・・・」
その様子を思い出すと笑ってしまいます。
毎年何回かはかかってきますので、今では、芸能人と聞いただけで、「またか」とわかります。
それにしても、よくうちの会社なんかを探してきますよね。
どういう基準でターゲットリストを作っているのかには興味があります。
でも、こういう活動が「営業」だと思っている人が結構いるのには驚きます。
人材紹介やセミナーで求職者と話していると、営業に対する悪いイメージを持っている人が結構多いのですが、そういう人はたいてい営業を売り込みだと思っています。
強引な電話や飛び込みのイメージが消えないのかもしれませんね。
本来、営業という仕事は、お客様が潜在的に抱えている課題を聞きだし、それを解決する動機づけをして、解決する方法を提案するものです。
だから、本当はとても面白いものです。
鳩山首相の所信表明演説でも取り上げられていた4つの幸せ。
・人に愛されるという幸せ
・人に褒められるという幸せ
・人の役に立つという幸せ
・人に必要とされる幸せ
このうちの3つは仕事で満たされるというわけですが、まさに営業はその喜びを一番感じられる職業です。
「販売なくして事業なし」というように、経営の柱となる部門でもあるので、会社を支えるというやりがいもあります。
営業の本当の楽しさを知らないのはとてももったいない。
それを伝えていける活動ができたらなあ。
昨日、久しぶりに、この手の電話を受けて、そんなことを感じました。