千葉の仕事研究(施工管理職/株式会社ストラクス)
昨年行ったインターン企画「しごと密着ルポ」を就活生の仕事研究ブログ用に編集した第五弾!
今回取材したのは、建築物の改修や新築工事に関わる施工管理を行っている、株式会社ストラクス様。
寿命を迎える日本の建築物。時代が求めるリニューアル・リノベーション。
建設・不動産業界を希望し、都市開発などスケールの大きな仕事をして経済発展に貢献したいと話す、平野さんが密着してきました!
マイナスになっているものを、プラスに作り変える改修工事。
同社は、古くなった建物を取り壊さずに、外装や水廻りなどの老朽化した機能や景観を現状回復し、建物の寿命を延ばす「リニューアル工事」をメインに事業を展開しています。
近年では現状回復だけでなく内装や間取り、デザイン、バリアフリー化など、近代的な機能を備えた建物へ価値や役割自体を変えてしまうリノベーション事業にも取り組んでいます。
学生時代に建築を学び、就活の際は地元・千葉県の建設会社を中心に企業研究。説明会で出会った笑顔の絶えない社長を好きになり入社を決意。2ヶ月間の研修を経て、6月に現場デビューを果たしました。
また、一日密着した中で、田中さんを始め同社の社員は、現場周辺に落ちているゴミを必ず拾うことに気付きました。理由を聞いたところ、それが会社としての決まりで、自然と身に付いたそうです。人として当たり前のことが当たり前にできるようになって欲しいという、社長の想いが伝わって来ました。(平野)
大手ゼネコンや官公庁のリニューアルパートナー!
入社から2ヶ月間の研修を経て、6月に現場デビューを果たした、入社1年目の田中正巳さんに1日密着させていただきました!
会社に本日の予定や帰社の予定(会社に戻るのか、現場から自宅に帰るのか)などを報告します。
本日の業務内容やKY活動(危険予知活動)を行います。
朝礼は田中さんの役割。工事全体の進捗や、協力会社の職人さんの一日の仕事内容の説明・確認をします。
朝礼の最後は掛け声とともに元気良くガッツポーズ! 気合いが入ります。
外壁を塗装する前の調査。
事前調査で把握していた、修繕が必要な箇所の下地補修がきちんとされているかを調査します。
塗装してしまった後では直せないので、念入りにチェック。
続いて内壁調査。
職人さんが作業を行ったところに、やり直しが必要な箇所が無いかを確認。施工図と照らし合わせながらの業務です。
900平方メートル近くにもなる建物の、該当箇所を施工図を見ながら、下地補修のし忘れ、塗り忘れなど一つ一つチェックします。
本日は先輩社員と一緒に行いましたが、田中さんが一人で行うことも多いです。
職人さんが作業を始める前に、写真撮影を行います。
撮影した写真は、お客様に提出する重要な資料となるのです。
田中さんのお昼ご飯は、お母さんの手作り弁当。
愛情たっぷり。いただきます!
現場内の事務所でお弁当を食べるのが田中さんのスタイル。「午後も頑張るぞ!」とお腹も心も満たされます。
施工中の現場はコミュニティセンター。全体的な工期は5ヶ月ですが、施設内の図書館の工期は1週間。
引き渡しが翌日となっていたため、動かした本棚を元に戻し、掃除を行ったりと、キレイな状態でお客様にお披露目出来るようにします。
作業中の職人さんの元に行き、進捗を確認。
塗装屋さん、石膏屋さんなど様々な方とコミュニケーションを図るという目的もあります。
現在の現場は、会社との距離が徒歩2分ととっても近いので、帰社するのもラクラクなんです。
毎日写真を撮影するので、まとめてやろうとすると時間がかかったり、最悪の場合、撮影日時がわからなくなってしまいます。
後で大変なことにならないよう、当日中に整理を行います。
田中さんの将来の目標は建築士になることですが、まずは一人前の施工管理者になることが中期的な目標です。
今は先輩社員に助言を受けたり、サポートしてもらったりと、先輩の背中を追いながら仕事をしていますが、いずれは一人で現場を管理出来るよう、毎日勉強中です。
平野 志望動機を教えてください。
田中さん 元々建築物が好きで、建築士になりたいと思っていたんです。大学でも建築を学びました。また、地元である千葉県で働きたかったので、千葉県の建設・建築系の会社が集まる説明会に行きました。
そこで、出会ったのが当社の社長です。とにかく明るくて、面白い。そんな人柄に惹かれ、絶対にここで働きたいと思ったんです。なので、当社にしかエントリーはしませんでした。
平野 たくさんあると思いますが、「学生」と「社会人」で一番違うと感じることはなんですか。
田中さん そうですね…ありきたりな答えかもしれませんが、とにかく自分の時間がなくなってしまいます。「気付いたらもう一ヶ月が終わってしまう!」なんてことがザラにあります。なので、ぼんやりしていると一気に年を取ってしまうなと感じています(笑)。
とにかく、学生のうちにやりたいことや目指したいものはぼんやりとでも持っておくと良いと思いますよ!
平野 将来の目標を教えてください。
田中さん まずは現場の仕事を一人でこなせるようになることです。次に、二級建築士の資格を取りたいです。多くの資格を取得し、さまざまな現場を任されたいと思っています。
そして、将来的には設計の仕事がしたいですね。現場を知らなければできない設計がたくさんあると思うので、今はとにかく現場を経験したいです。
平野 仕事でやりがいを感じるのはどんな時ですか。
田中さん やはり、喜んでいるお客様の顔を見ることですね。当社は公共工事と民間工事の両方を請け負うのですが、施主さんはもちろん、今回のようなコミュニティセンターのような現場だと、利用者の方も喜んでくれます。たくさんの人に喜んでもらえるというのがやりがいです。
また、技術的な部分だと、施工がきれいにおさまった時は自分の成長を実感でき、本当に嬉しいです。
平野 就活生にメッセージを!
田中さん 学生と社会人の違いでも言いましたが、学生のうちにやりたいことをとことんやってください!社会人になるとぼんやりしている時間はありません。とにかく、くだらないことでも良いので、やりたいことをやってみることをオススメします。それが、社会人になった時に意外と役に立ったり、学生時代の大切な思い出として、残っていくと思います。
インターンの平野さんと密着した田中さんのインタビューの様子もご覧ください!
田中さんの第一印象は、「爽やか」という言葉がとても似合う方でした。緊張している私に気さくにしゃべりかけてくれ、安心させようとしてくれました。また、行っている作業を一つ一つ説明してくださり、質問にも気軽に応じてくれました。さらに、就職活動に関するアドバイスまでしてくれる、本当に優しい方でした。
肝心の仕事をされている様子は、社会人一年目とは思えないような、現場を仕切る姿に驚かされました。田中さんのご両親よりも年齢が上の職人さん達と、入念に施工箇所のチェックをし、そして時に楽しそうにコミュニケーションをとっていました。「コミュニケーション能力は大切だ」とよく聞きますが、その大切さを、身をもって体感することができました。
そして、建物の隅から隅まで施工がなされているかをチェックしている姿は、とても印象深かったです。当然かもしれませんが、手を抜いている箇所がなく、文字通りしらみつぶしに該当箇所を見て回り、漏れや抜けがあると臆することなく職人さんに指導を行っていて、管理者としての責任感をヒシヒシと感じました。本気で建物の改修を行う姿が今でも目に焼き付いています。
ちなみに、生まれて初めて足場に昇ったのですが、足場の足元から天井までの高さは170cmと低く、頭をゴンゴンとぶつけてしまいました。田中さんに教えてもらいましたが、 170cmの足場はそれでも高い方だそうです。
私はそんなに大きい方では無いのにこの有様だったので、背の高い方は本当に大変だなぁ…と感じました。(平野 翔一)
株式会社ストラクス
業種 | 建設業 |
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事業内容 | 建築物の改修工事に関わる施工管理/建築物の新築工事に関わる施工管理 |
本社所在地 | 千葉県千葉市美浜区高洲3-10-1 サンフラワービレッジ稲毛海岸4F |
資本金 | 3,000万円 |
従業員数 | 35名 |
募集求人 | 営業職、施工管理職、事務系総合職※2016年卒学生向け |
会社HP | http://www.stracks.co.jp/ |