情報をオープンにせざるを得ない時代がやってくる
リクルートは2012年のIndeed買収に続き、
2018年5月Glassdoor(グラスドア)を1270億を投じて買収しました。
グラスドアのサービスを一言でいうと「求人版 食べログ」、
求人を探すときの口コミサイトです。
日本では転職会議が似たサービスを提供しています。
日本の企業は少ないですがおよそ50万社の情報が掲載されており、
およそ4000社が有料会員となっているとのこと。
匿名で投稿された企業評価、従業員の給料を閲覧することができるサービス。
匿名だと、あることないことを投稿されるのでは?と心配する方もいると思いますが、
メールアドレスや、Facebook、グーグルプラスなどの評価内容から真偽を
チェックしているそう。
グラスドア社のによると15〜20%は投稿を審査で落とすことが
あるそうなので信頼度の高いサービスと言えそうです。
求人情報を作成するにあたり取材をさせていただく際、
正直どうしても書きづらい情報に当たることがある。
これまでは情報を伝えずに済んだ内容も今後グラスドアの躍進で
情報をオープンにしないこと=隠している、
やましいことがあるという定義になる可能性がある。
実際アメリカでは5000万人以上の人が利用しているグラスドア。
飲食店やホテルを調べる感覚で求人情報をチェックするというのが
日本でも当たり前になる可能性が出てきました。
個人的な話となり恐縮ですが、私は口コミサイトをチェックするとき、
①評価の高いものを探す②その中で悪い評価をチェックして、
同じような悪い意見があるとそのお店や商品・サービスの購入を
見送るというステップを踏むことが多いです。
このサービスが求人で当たり前になった場合、長時間労働や休日数、
福利厚生はもちろんですが、同業他社の給与水準も丸わかりということに。
ライバル企業との比較がされやすくなり応募が入りやすい企業と
入りづらい企業との二極化が今以上に進むことになりそうです。
今後このような状況が予測されるため、
今ある制度の見直しや企業体質の改善をしつつ、
情報をクリアに、オープンにしていくことが求職者の信用を高め
応募促進のポイントになります。
求人広告だけでなくオフィシャルHPを充実させるなどこれまで以上に
広報やブランディングに力を入れていく必要があります。
求人情報を初めてとして情報発信に改めて力を入れていきましょう。
我々も適正な情報を発信できるように努めます。