千葉の仕事研究(土木施工(施工管理職)/株式会社大幹)
就活生の仕事研究の参考に、昨年行った企画「しごと密着ルポ」をブログ用に編集した第四弾!
今回取材したのは、千葉市若葉区に本社のある株式会社大幹様。
土木・とび・舗装・造園などを行っている会社です。
世の流れ・動きを知り、「頭」を使った仕事をする。
たくさんの企業を知りたいと、密着ルポに参加してくれた小出さん。建設業界はちょっと怖いイメージがあったようなのですが、実際訪れてどうだったのでしょうか。
一つのモノをみんなで作る。管理者としてのやりがい。
「よく、好きなことを仕事にすると言いますが、私は好きなことは好きなままでいたかったので、仕事にしたくないと思っていました。」
そこで、出会ったのが当社です。会社説明会で代表の話を聞いているうちに、面白そうだと思い、入社。それがキッカケなんです。」そう笑顔で話す櫻井一磨さんは、新卒で入社して、今年で2年目。
現在受け持っている造園工事が、初めて一人で任された現場だそうです。
一般的に建設業界は、3K(きつい・汚い・危険)と言われていますが、きちんと頭を使って作業をすれば、そんなことはないというのが同社の考え。
実際に作業を行う職人さんは、技術分野のプロフェッショナル。管理者はゼネラリストとして、そんな質の高い職人さん達それぞれの強みを活かして、うまく効率の良い方に導いてあげるのが仕事だと思うんです。まだまだ勉強中ですが、少しずつ仕事の面白さが分かって来ました。」
若くして職人を束ね、数千万円の予算を管理する。
新卒入社2年目で現在初めて造園工事の現場を一人で任された、櫻井一磨さんに1日密着させていただきました!
会社に出社はせず、基本的に現場へ直行となります。
大幹社員の朝の習慣は、新聞を隅々まで読むこと。もちろん櫻井さんも熟読です!
新聞は言わずと知れた社会人の必須アイテム。政治・経済の動きだけでなく、国際情勢、事件・事故、芸能・スポーツまで主要ニュースがサクッと把握できます。
情報を取り入れ、積極的に学ぼうとする姿勢がないと管理者は務まらないのです。
本日の業務内容や予定、危険予知活動を行います。
この日は前日に大雨が降ったため、足元に気を配るよう周知されました。
櫻井さんの号令と共に、職人さんが自分の持ち場へと移動します。
工事によって撮影する内容は異なりますが、今回撮影した写真は発注者(官公庁)に提出した「工事の施工管理基準」にのっとり、指定した高さまで砕石面(さいせきめん)が出来ているかの確認が出来るように撮影しました。
工事の進捗具合や、取り決めに従って工事を進めているかを写真として残します。
後々発注者に提出する書類の資料となるため、とても重要なモノなのです。
休憩中に職人さんにインタビュー。
Q.櫻井さんの印象は?
A.「物腰が柔らかく、丸みがある人。人柄がいいね。あと、要領が良い。経験だけでは賄えないことを教えてくれる。」
―なるほど。年上の職人さんからも信頼を得ているんですね。
発注者の方が現場に来て、工事の進捗について打ち合わせを行います。
施工管理者の仕事の一つとして、社内外様々な人との調整があります。
発注者(官公庁)、社内外の職人、協力会社の担当者、資材メーカー・商社の担当者、他にも色々な立ち位置、立場の人とやり取りする必要があるので、高度なコミュニケーション能力が必要とされます。
現場に入っている時は、お母さんが作った栄養たっぷりのお弁当を事務所で食べることが多いそう。
午後からの作業に向けて、スタミナ補給はバッチリです!
現場の測量を行ったり、職人さんの作業内容について指示を出したりします。
施工管理者は作業を行うわけでは無いので、技術的な事に関しては職人さんの方が良く知っています。また、年齢も自分より上ということがほとんどです。そのため、指示を出すと言っても命令をするのではなく、協力してもらう、という姿勢が大切です。
現場は17時で終了。現場が終わったら、社用車で千葉市若葉区にある会社に戻ります。
ただし、金曜日のノー残業デーは帰社せずに直帰OKです!
会社に戻った後は、業務報告書や発注者に提出する資料の作成、撮影した写真の整理などを行います。
また、職人さんの配置確認や資材の発注、書類の整理など、様々な仕事があります。
本社と現場が遠くない場合は、現場が終わったら会社にGO。一日の業務内容を振り返る報告書の作成や、本日撮影した写真の整理などを行います。
規模の大きい現場だと複数名の施工管理者が配属される場合もありますが、基本的には一現場一名制。そのため、会社に戻ると仲間の顔が見られるというのは、社員間の交流を図るためにも有効な手段なのです。
事務処理が終わったら、業務終了。社用車で帰宅します。お疲れ様でした!
小出 建設業界を選んだ理由を教えてください。
櫻井さん 好きなことを仕事にすると、嫌いになってしまう気がして避けようと思ったんです。そして、自分が全く知らない業界を仕事にした方が頑張れるのではないか、と思い色々な業界の説明会に参加したんです。そこで代表に出会い面白そうな会社だと感じ、志望しました。
この仕事はとてもやりがいがありますし、現場の数をこなす度に、更に好きになっています。
小出 この業界で大変なことはなんですか?
櫻井さん 施工管理といえども、基本一日外にいて身体を動かしているので、初めて間もない頃は足腰が痛くなりとても大変でした。
また、私は文系出身だったので、細かい数値や計算などは未知の世界。毎日勉強して覚えました。
小出 この仕事に誇りをもっていますか?
櫻井さん 自分が携わった建築物、道路などが完成した時の感動、喜びが本当に大きい仕事です。本当に、頑張って良かった!と思います。
また、休みの日に現場近くを通る時、友人に「俺が造ったんだよ!」と紹介できるので、とっても気持ちが良いですね。(笑)
小出 学生時代に頑張ったことはなんですか?
櫻井さん 勉強ももちろん頑張りましたが、遊びやバイトをとにかく全力でこなしていましたね。何事も全力で行えば、将来社会に出た時に色々役に立つのではないか?と考えていたんです。
また、一瞬一瞬を大切にして、学生時代にしかできないことを四年間で精一杯楽しもうと意識していました。社会人になると本当に時間が限られてくるので、小出さんも今を全力で楽しんでください!
インターンの小出さんと密着した櫻井さんのインタビューの様子もご覧ください!
※現場でのインタビューにより、音声が聞き取りにくい箇所があります。
訪問前、櫻井さんに現場の住所を伺ったのですが、「まだ住所がないので“八千代広域公園”で調べてください。」と言われ、WEB上の地図でその通りに検索すると名称と場所がきちんと表示され、文字通り「本当に地図に残る仕事をしているんだな」と感動を覚えました。
私の中で、「現場の方=作業を行う方」というイメージがあったので、「施工管理」という手を動かさずにチームをまとめる職種については目からウロコの連続でした。
職人さんそれぞれの強みを活かした仕事の分担を行い、一人で行えない部分は人数を増やして作業をするという指示をしていて、「頭を使って仕事をする」という意味が少し理解出来た気がします。
また、現場での仕事だけではなく、計算を行いながら設計図をつくるというのも意外でした。
てっきり櫻井さんは建築系の勉強をされていたのかと思ったのですが、大学は福祉系とのことで、3年目でこんなに仕事が出来るようになるのかとさらに驚きました。
そして、取材を通して現場で働く人たちの雰囲気がとても良く、休憩中も仲良く談笑していたことが印象に残っています。
今まで建設業界はちょっと怖いイメージがあったので、現場に行くまで不安だったのですが、本当に行って良かったと感じています。
余談ですが、前日はどしゃ降りの雨で、当日の現場はとても泥るんでいました。
ちょっと油断をしていたら長靴が泥るみにハマってしまい、靴下ごと脱げてしまうというハプニングがあり、現場では絶対に気を抜いてはいけない、と身を持って知りました。(小出 健人)
株式会社大幹
業種 | 建設(土木・造園) |
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事業内容 | 土木・とび・舗装・造園・水道施設・管・建築工事業 |
本社所在地 | 千葉県千葉市若葉区御成台3丁目1168番地23 |
資本金 | 4,050万円 |
従業員数 | 60名 |
募集求人 | 土木施工(施工管理職)※2016年卒学生向け |
会社HP | http://www.daikan55.co.jp/ |