千葉の仕事研究(施工管理・現場監督/ツルヤマテクノス株式会社様)
就活生の仕事研究の参考に、昨年行った企画「しごと密着ルポ」をブログ用に編集した第二弾!
第一弾の株式会社アプラス様の記事はこちら。
今回取材したのは、市原市に本社のあるツルヤマテクノス株式会社様。
石油精製装置及び各種化学プラントの建設、メンテナンス工事一式、配管・熱交換器製作及びリチュービング工事などを行っている会社です。
京葉コンビナートでメンテナンス機能とメーカー機能を併せ持つ会社。
未経験からホンモノの技術を学び、将来は管理者へ。
千葉県沿岸部、千葉市から富津市まで約40キロにも及ぶ京葉臨海コンビナートは、石油精製をはじめとする大型工場が立ち並んでいる工業地帯です。京葉臨海コンビナートの立ち上げと同時期に産声を上げた同社は、創業以来、多くの大型工場の運営に携わって来ました。
さらに、地域貢献として、昨年9月には五井更級地区に複合施設であるTTECビルをオープン。このように、市原市にとって、なくてはならない存在となりつつあります。
「一度教えてもらった仕事を、数ヶ月後また行う機会があった際、前よりも早く正確に出来るようになっている時に成長を実感します。とても難しい仕事ですが、必ずメモを取ったり、分かるまで教えてもらうことで少しずつ覚えています。」と語る嶌嵜さん。
「国」という土台を平和に維持するために必要な技術。
現場で修行を重ねている、新卒入社1年目の嶌嵜翔也さんに1日密着させていただきました!
メンバー全員で円陣を組み、今日の作業内容と、危険場所を周知してから各場所へ移動して仕事に取り掛かります。
RAKY活動(リスクアセスメント・危険予知)を行うことにより、無事故・無災害を徹底します。
・シャーリング
鉄板をカットします。昨年、特注で最新の機械を導入、今までは寸法を測り目印をつけてカットしていたものが、数値を入力するだけで自動的にカット出来るようになりました。
・穴あけ
やすりで表面を滑らかにした後に穴あけを行います。滑らかにする前の切り口はとっても鋭利で、素手で触ることは厳禁。以前取ったメモを見ながら慎重に作業を進めます!
現在嶌嵜さんが担当しているのは、ガスタービンエンジンの排気消音器の製作。
入社当時は何の部品なのか見当もつかなかったそうですが、現在は自分が作っている部品を見て、少しずつ完成後のイメージが湧くようになってきたそうです。
自分達が作っている製品は最終的に国を平和に維持することに繋がるため、その技術に大きな誇りを持っています。
待ちに待ったお昼ご飯!
作業中はとても真剣な顔をしている皆さんですが、休憩中には笑顔がこぼれます。同年代同士はもちろん、世代を超えた仲の良さが伝わって来ます!
午前からの続きで、適宜休憩を取りながら業務を行います。
・シャーリング
午前中と同じ機械を使用。数値を入力して自動でカットすると言っても、難しいカットをする時に頼りになるのが先輩の技術です。今までの経験で得た技を駆使し慎重にカット。まさに職人の世界。
・プレス
カットした鉄板にプレス加工を施します。ガスタービンエンジンの排気消音器自体はとても大きいものですが、一つ一つの部品は片手で持てる程小さいもの。少しの誤差も出ないよう、慎重に作業をしていきます。
A:学生の時から、早く働きたいと思っていたんです。一家の大黒柱として、誇れる仕事をして家族を安心させてあげたい。そんな想いで入社しました。社会人1年目にして念願の結婚も果たし、より身の引き締まる思いです。
今日も事故なく無事終了!愛する奥様の元に帰ります。お疲れ様でした!
同社の屋上にはゴルフ練習場が備えられていて、鮮やかな緑色に癒されます。お昼の時間に楽しむことは中々難しいですが、業務後に利用している社員の姿も見られます。また、食堂兼休憩所には囲碁・将棋などの碁盤があり自由に使うことができます。
今回密着した嶌嵜さんは、第一事業本部製造部として本社隣接工場内で製作業務を行っています。
嶌嵜さん 本当ですか?自分のことに精一杯で、まだ周りが見えていない状態なので、そう言って頂けるとは。実際の業務でも若菜さんに「ここがまだあるぞ。」とか注意を受けることはしょっちゅうなので…
逆に、今の段階で全部見えてしまったら、気が散ってしまってダメだと思う。見えるようになったら、次のステップに進んで、成長していって欲しい。
嶌嵜さん ありがとうございます。
若菜さん 嶌嵜が入って来た時は、当然だけど工場の仕事や作っている製品など一切知らない状態だったけれど、初めから好かれていたね。その分、色んな人から色んなことを教えてもらっていて、私と一緒に作業をする時、新しい機械の使い方なんかは逆に嶌嵜に教えてもらうこともある。それは、たくさんの人と積極的に関わっていく嶌嵜だからこそ知れることだと思うよ。会社の中を活性化させてくれる存在になったなぁと感じます。嶌嵜が入社してくれて、会社にとっても良い1年になったんじゃないかな。
嶌嵜さんと先輩の若菜さんのインタビューの様子もご覧ください!
関東随一の技術を持つ企業の工場に一日密着する。求人広告の取材で一度訪れたことはあったものの、取材の時間はせいぜい1時間。丸一日密着となると、全く話が違います。
しかし、一度作業が始まると、表情は真剣そのもの。一つ一つの作業を慎重に、丁寧に、そして素早くテキパキとこなし、上司である若菜さんも安心して見守っているようでした。少し作業に詰まると、まず自分が書いたメモを見て、それでも分からない場合は若菜さんに聞くという順番で仕事を行っていて、きちんと自分で考えてから行動されているな、と感心しました。
また、休憩中にインタビューをする機会があったのですが、「社会に出て働くとは。」という中々答えるのが難しい質問を投げかけてみたところ、「学生の時から結婚したい人がいて、早く働きたくてしょうがなかった。家族を安心させるためにも、誇れる仕事がしたかった。」と、まっすぐ前を見て答えてくれた嶌嵜さんは、社会人としての風格や男性としての覚悟が漂っており、とても入社1年目とは思えませんでした。(中村 千昌)
ツルヤマテクノス株式会社
業種 | メーカー(金属加工) |
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事業内容 | 石油精製装置及び各種化学プラントの建設、メンテナンス工事一式、 配管・熱交換器製作及びリチュービング工事、消音装置製作及び据付工事 |
本社所在地 | 千葉県市原市青柳北2丁目3番地の1 |
資本金 | 3,200万円 |
従業員数 | 60名 |
募集求人 | 施工管理・現場監督 求人情報はコチラ!(2016年卒学生向け) |
会社HP | http://www.tsuruyama-tec.co.jp/ |