大学のキャリアセンターをもっと活用しよう
キャリアアドバイザーのtakeです。
土曜日に千葉県の大学が合同で主催した2010年新卒向け合同企業セミナー(説明会)を見てきました。
千葉の大学では、毎年12月に合同で3年生向けの企業セミナーを開催しているようですが、今年は学生の内定率がきわめて低いことから、学生支援のためにこの時期にも開催したとのことでした。
30社ほどの企業に対し、最終的には200名弱の学生が参加したようです。
参加している学生を見ていたのですが、正直なところ、就職活動初期のイベントでは余り見ない「身だしなみがなっていない学生」が多かったように思います。
例えば、髪が長くてボサボサな学生や、黒のボストンバックのようなカバンを持っている学生、ひげをそっていない学生、など。
本人としては、「頑張って就活してます」と思っているのかもしれませんが、残念ながら、最低限のマナーを守れていない。。。
それ以外にも、ブースに着席した後、人事担当者からの質問にきちんと答えられない学生も。
あるブースでは、
人事:「シートに希望職種が書いていませんが、希望職種は何ですか?」
学生:「決まっていないんです。幅広く考えようかと思って(笑)。。。」
というようなやり取りがあり、人事担当者が唖然としていました。
ブースで企業の人事担当者にそんなことを言ったらだめでしょ!と思うのですが、合同企業説明会のブースだから、油断しているのでしょう。
企業側にはブースでの応対もすべて見られていることをもっと認識してほしいと思います。
先日、大学のキャリアセンターのカウンセラーの先生とも話していたのですが、就職活動初期のころは、基本的なことをカウンセラーにも聞けるけれど、そこを逃すとなかなか聞きづらい。
今さら、となるとあえて誰も教えてくれないものです。
この時期だと、カウンセラーも、「この子は指摘されても、直らない学生なのかな」というようにも感じて、アドバイスを控えてしまうこともあるようです。
インターネットなどに情報があふれているので、それを見て、十分だというように認識してしまう子も多いのかもしれませんね。
知っていることとできていることは全く違います。
情報があふれていることに錯覚せず、まずは身近な大学のキャリアセンターを有効活用するところから始めてほしいと思います。
大学によっては、内定率がかなり悪くなっているのに、キャリアセンターに相談に来る学生が昨年と比べて、それほど増えていないところもあるようです。
非常にもったいないですね。
土曜日にも関わらず、それぞれの学生がせっかく前向きな気持ちで、時間と労力を使って参加しているわけですから、せめてマナーや身だしなみで損をしないように準備しておきたいところです。
就職サイトの運営や企業説明会を開催する側としては、学生に対するアドバイスの機会を今以上に増やしていくことの重要性を感じました。
ポテンシャルを持っている学生が、「知らない」ことで機会を失うことができるだけないようにしてあげる必要があります。
見ていて歯がゆかったというのが正直な感想で、ちょっと残念でした。。。