先日、自動車メーカー向けの金型の設計・製造をしている会社に訪問してきました。

最近でこそ、業績は持ち直してきていますが、昨年末から年初までは大変な状況だったようです。

一番ひどかった月は、対前年比で８割減だそうです。

製造業で売り上げ半減という話はよく聞きますが、自動車業界に特化している企業を訪問する機会があまりなかったので、８割減というのはさすがに初めて。
これまでに聞いたことのない数字で驚きました。

そんな状況ですが、同社では新卒の採用を続けています。
今年も２名採用し、すでに2011年の採用準備も始めています。

状況が状況だけに、社員も減り、休業などもあったわけですが、企業成長を続けるためには、長期的な人材採用は欠かせません。
バイタリティーを感じますね。

そんな話を聞いた後、この会社の工場見学をさせてもらって驚いたのは、製造現場の社員の挨拶がしっかりしていること。

社員の方と帽子の色が違うので、僕が来客者だとすぐにわかります。
横を通ると、帽子を取って皆が挨拶するのです。
徹底ぶりにびっくりしました。

メーカーも工場を見て発注先を決めると聞きます。
よい製品を作るため、事故を起こさないためにも挨拶は重要です。
こういう細かい教育が行き届いているからこそ、経済危機も乗り越えられるのですね。

ちなみに製造業では５Ｓがスローガンとして掲げられています。
５Ｓとは整理、整頓、清掃、清潔、躾のことです。

就職や転職先の社員の挨拶はチェックポイントです。
働きやすさだけでなく、企業成長の可能性もわかります。
会社見学、工場見学でしっかりチェックしましょう。