20代の社員が会社を辞める理由
キャリアアドバイザーのtakeです。
最近、求職者の方とお会いする中で感じた事を。
9月に入り、人材紹介の登録に来社する人が増えてきました。
景気が悪くても転職を希望する人は絶えないものですね。
昨年末から、千葉キャリの紹介サービスに相談に来られる方の
多くは、これまでの経験やスキルを活かした転職を考える傾向が
強かったように思います。
景気の悪化により、転職が非常に難しくなっていますので
当然の流れだと思います。
しかし、ここ最近は、景気悪化前と同じように転職の方向性が
決まっていない若者の相談が増えています。
彼らに共通しているのは、進みたい方向性が決まっていないこと。
今の業界でやっていくのは難しいと思うので、未経験でいいから
できる仕事を探したいと言います。
2年や3年の経験を持っているのにそれをリセットしたいという人が
多いのはとても残念に思います。
もう少し立ち止まって考える時間やきっかけがあればいいのに。
転職の環境が厳しいということはわかっていても、退職という決断を
するわけですから、相当ストレスがあるのでしょう。
相談に来たときには、すでに退職届を出しているので引き留めようが
なく何もできないのが歯がゆいですね。
でも、彼らは、なぜ、辞めてしまうのでしょう?
話していて特段不真面目であるわけでもなく、意欲がないわけでもありません。
辞める理由として彼らが挙げるのは、現状への不満と将来への不安です。
ここで感じるのは、職場でのコミュニケーション不足が一番大きいのではないかと。
不満も不安も相談する相手がいないことにより肥大化している気がします。
彼らは、どちらかというと真面目で自己成長にも興味を持っている人材です。
でも、自分が今の会社で成長していく道筋が見えずに閉塞感のようなものを感じているのでしょう。
だから、今の会社では、自分が成長していく姿が見えないと言うのです。
彼らの言うことには確かに甘い部分も多くあります。
現状を打破するためにどれだけ努力したかと聞くと、大してできていません。
その壁を乗り越えないとどの業界に行っても同じなんだよということは伝えてあげたい。
でも、これはできれば社内にいる先輩や上司から現場で教わってほしいアドバイスですよね。
先日、あるコンサル会社が発表した調査によると、20代で今の会社が「人材育成が効果的に
図られている」と答えたのは、わずかに14.5%と各世代間で最低の数字になっている
ことが示されていました。
20代の社員は、先輩や上司からのもっと積極的なコミュニケーションを求めているのではないでしょうか。
人材育成って仕組みも大事ですが、それ以上にコミュニケーション、
「関わる」ということが大事だと思います。
自分も成長したい、でも、成長するために積極的に関わってくれる人が社内にはいない。
そう感じるから、こんなに低い数字になってしまうのではないでしょうか。
愛=関わること
だとも言います。
もっともっと若手社員への「愛」が必要かもしれませんね。
辞めなくていい人が辞めない会社が増えてくればいいと思います。
ところで、うちの会社には愛はあるだろうか?
後輩にもっと関わってあげなきゃ。
ということで、昼飯でも誘ってみよう!(笑)