倒産・・・
先週、10年以上お付き合いのあったベンチャー意欲の高い会社が倒産しました。
独自の技術とアイディアをもとにいろいろと新しい企画を立ち上げ、大手企業や
大学などと連携を組んでサービスを展開している会社だったので正直驚きました。
倒産理由は、売上低迷により資金が労務費の増加に追いつかなかったことのようです。
事業拡大による資金繰り倒産というのでしょうか。
傍から見ているとわからないものですね。
官公庁の受注や大手企業からの出資、大学との連携など、
順調に事業拡大しているものと思っていたので。。。
今回の倒産を受けて、「人材採用」が「企業成長」に影響するどころの話ではなく、
「企業の存続」に直結するんだということを改めて感じました。
同社は事業拡大に向けて、優秀な人材を採用し、新たなサービスを開発する必要があったわけで、
弊社でも6月まで同社の採用のサポートを行っていました。
応募は来るものの、本当に採用したい人材となかなか出会えない
ということで契約がいったん終了したところだったのに。。。
求人市場は空前の売り手市場です。
採用コストも人件費もどんどん高くなっています。
いずれのコストもなかなか高めることのできない中小企業がこの状況下で、
いかに優秀な人材を採用して、売上につなげるか。
採用できなければ、事業拡大をすることができずに会社が衰退していきますし、
高い給与を払って採用しても売上につなげることができなければ、
今回のように資金繰り倒産や赤字倒産になる。
会社にとって重要なのは、人、人、人。
「採用力」を上げていくことが企業存続、企業成長のカギですね。
ちなみに、先日の日経新聞の記事によると実質的な倒産は減っていなようです。
確かに2015年の倒産は8812件(東京商工リサーチ調べ)と、1990年以来の水準に
減少したとのことですが、この数字には、私的整理や経営者の行方が分からなくなった
案件などは含まれないそうです。
東京商工リサーチの集計では、休廃業や解散といった形で15年に事業の継続を
断念した企業は2万6699件。
2000年と比べると6割増え、倒産件数の3倍に達するとのことです。
中小企業の経営者の皆さん、頑張りましょう!