会社都合退職の理由を面接でどう伝えるか
面接では退職された理由を聞かれることが非常に多いです。
会社都合の退職の場合は、リストラ、賃金の不払い、セクハラ等が退職理由としてあるのではないでしょうか。
理由が明確で答えやすいのですが、伝え方によっては印象が悪くなります。
ここでは倒産、リストラ、ハラスメントが退職理由であった場合を例にポイントを紹介します。
倒産の場合:「会社や部署の存続に尽力した」
会社が倒産した場合でも、他人事のような説明をしないように気を付けて下さい。
特に倒産の場合は一社員の責任ではないので、つい他責的になってしまいます。
最後まで会社や部署の存続に尽力した事を伝え、責任感や会社に尽くす姿勢をアピールしましょう。
企業側としては、会社に危機が訪れた時にすぐ逃げ出す人より、一生懸命頑張ってくれる人を採用したいものです。
リストラの場合:「業績改善の努力や経験をアピール」
リストラの場合、転職先の企業では「会社からの評価が低いのでリストラ対象になったのでは」と懸念を持ちます。
この場合、自身の成績や能力ではなく、業績悪化によるものであることを伝える必要があります。
前職の批判と受け取られかねない部分なので、言い回しをしっかり考えましょう。
業績改善に最大限の努力をしたことや、リストラを経験して得たものをアピールすると良いでしょう。
パワハラやセクハラは話すべきか
パワハラやセクハラ被害という辛い経験を、面接で話すかどうかの判断はとても難しい問題です。
ハラスメント行為の様な対人関係の問題は、面接の場で納得できるように説明するのが困難です。
「言った方が良い」「言わない方が良い」と相談する人によって意見も違います。
ハラスメントは理由の一部として話すのにとどめて、ポジティブな転職理由を伝えるようにしましょう。
あくまでも前向きに、新しい環境でのキャリアアップがどのように会社に貢献できるか考えましょう。
倒産やリストラ、ハラスメントはどうしてもネガティブに捉えがちです。
もっとも気を付けるのは、自己アピールが消極的になることです。
会社都合の退職であっても、自分の身に起きた出来事をどのように受け止めて、前向きな表現で伝えられるかが肝要です。