千葉キャリマガジンの取材で牧場に行ってきました
営業担当のBOSSです。
千葉キャリマガジンの取材で、成田にある牧場に行ってきました。
今回取材したのは、入社5年目の男性社員。
入社の経緯が面白かったです。
もともとは、保育関連の専門学校出身で、保育士を目指していたのですが、
臨時職員として3年ほど働いたものの、正職員としての縁がなく、23歳の時に転職。
この牧場が遊戯施設として子供のための多くのイベントを開催していることを知り、自分の勉強したことが活かせたり、やりたかった子供とのふれあいが実現できるのではないかと思い入社したそうです。
入社後は、実際に、当牧場が開催するイベントで子供たちとの触れ合いも実現しているそうです。
牧場にお泊りのイベントなどもあり、子供との距離感は非常に近いみたいですね。
「保育士」という職業そのものにこだわるのではなく、「子供に触れ合う仕事をしたい」という目的から職業を選んでいるのはしっかりしていますよね。
「どんな仕事をしたいのか!」をじっくり見つめた上で転職が成功しているよい例だと思います。
聞いていて素晴らしいなと思いました。
いい生き方ですよね。僕的にはエチカの鏡でした。
そんな彼ですが、牧場でのメインの仕事は別にあります。
数年前からメインに行っているのは、イチゴの栽培。
僕は知らなかったのですが、イチゴの栽培って、ものすごく難しいらしいです。
メロン⇒イチゴ⇒きゅうり・なすといった順で栽培はやさしくなるそうで、
イチゴを育てている人は、「胡瓜やなすは育てるうちに入らない」と言ってしまうくらいに強い自負を持っているみたいですね。
その話に、仕事に対する誇りを感じました。
栽培の手間を聞いていると、その自負を持つわけがわかった気がします。
イチゴの旬は12月から2月ですが、おいしいイチゴを作るためには、子苗の育成、土作り、定植、ハウス作りと一年がかりの準備が必要で、今は土作りがほぼ完了し、苗の定植に入る時期だそうです。
この後、ハウスを作ってからがさらに大変。
温度管理が微妙で、ちょっとでもしくじるとよい品質のイチゴはできないとのことです。
そんな1年がかりの苦労が実るのは実が生った時。
その日のために毎日毎日丹念に作業を行っているのですね。
ちなみに彼の栽培のポリシーは、保育士の学校で習った育成の原則。
「育てる(sodateru)」のSをとると「おだてる(odateru)」になります。
子供はおだてて育てるんだよということだそうですが、それが今良くわかると。
子供ではないですが、一つ一つのイチゴに声をかけておだてながら育てているそうです。
端から見ると怪しいかもしれません(笑)と話していました。
生き物を愛情を持って育てることで、自分自身も成長します。
育児も育自というくらいですから。
僕も純粋に何かを育てたいなと思いました。
そんな彼からの就活生へのメッセージは
「希望する仕事が、自分の性分に合う仕事かどうか、判断することを心がけてほしい」ということでした。
彼は体を動かして、実践の中で工夫改善をするのが性に合っているんだそうです。
端から見ているととても大変な仕事ですが、当の本人は、性に合った仕事をしていると感じているので努力が苦にならない。
自分は今の仕事に出会えて本当に良かったと話していました。
彼の生き方から就職活動を行う学生にも何か伝わればと思います。
余談ですが、この牧場では土耕栽培にこだわっています。
イチゴ栽培には、土耕栽培と水耕栽培がありますが、
彼(ら)に言わせると味が全く違うんだそうですね。
そんなことも知らない僕は、イチゴ摘みに行く時は、汚れないし、
腰も痛くならないということで水耕栽培を選びがちでしたが、
次は、土耕栽培にチャレンジしようと思います。