就活生からの質問と宮本選手の言葉
2015年新卒向けに就活支援セミナー「エントリーシート対策&就活相談会」を
開催しました。
エントリーシート作成の基本としてPREP法を学んでもらったほか、
個別に自己PRの添削などを行いました。
自らセミナーに参加する子たちなので、
非常に意識が高く、密度の濃い時間となりましたが、
ESの完成度としては正直まだまだ。
伝えたい結論が具体的で魅力的でないことが最大の改善点ですね。
例えば、インターンシップを行ったことをアピールするのではなく、
インターンシップを行った結果、何を成し遂げたのか
を具体的に他人の視点で書くことが大事です。
皆それぞれに、アピールするべき体験や実績は持っていたようなので
文章力を磨けば、いいESが書けるのではないでしょうか。
ぜひ頑張ってほしいと思います。
そんな就活支援セミナーの最後に出た質問。
先輩から就活を楽しめと言われるのですが、自分はとてもそんな気分になれません。どうしたらいいでしょうか?
正直、私としては、今は楽しめなくてもいいんじゃないかと思います。
目の前の課題にしっかり向き合って、解決する努力をする。
それで充分だと思います。
その中で気付きを得て感想が変われば尚よしではないでしょうか。
そう言えば、仕事を楽しめなかったと言った野球選手がいたなあと思いだし、
ヤクルトの宮本選手の言葉を改めて調べてみました。
宮本選手は、引退会見の時に、
好きで始めた野球だけど、プロに入った瞬間に野球が仕事になった。最近は『楽しみたい』と言うけど、僕は野球を楽しむなんてできない。仕事として19年間、向き合ってきたことが誇りという思いはあります
といったことを言っていました。
すごい思い言葉だなあと感じていましたが、引退セレモニーでの言葉がさらに深い。
小さい時から好きで始めた野球がプロになり、仕事に変わりました。
引退会見の時、私は楽しんでプレーしたことは1度もないと言いました。
打てないん じゃないかという不安。エラーするんじゃないかという恐怖。
今まで楽しく野球をやったことはありませんでした。
しかし、引退会見後、自分の中で変わってい きました。
代打で出るだけでファンのみなさまの温かく大きな声援、拍手をいただき、
苦しかっただけのはずのグラウンドで私は幸せ者だったんだと感じまし た。
みなさまのおかげでグラウンドでプレーすることを初めて楽しく感じることができました。
つらかったこと、苦しかったこと、悔しかったこと、全て報われた気がしました。
プロのプレーをみせ、チームが勝ってファンの方々に喜んでいただくことが
プロ野球選手の使命だと肝に銘じてやってきましたが、最後になって
野球の楽しさをみなさまから実感することができました。
ファンのみなさま、本当にありがとうございました。
宮本選手好きですねえ。
かっこいい!
かっこいい!
現実と向き合っているときは辛くても、後から振り返るといい思い出になるものです。
今は辛くても、それでいいんじゃないですかね。
社会人になった後、
「就活の時のあの苦労が今を支えてくれている」
「あのセミナーでの一言が私を変えた!」
なんて思いだしてくれると少しでも関わった者としては嬉しいですね。