インセンティブ制度
先日あるディーラーさんに訪問してきました。
このお店では比較的高級な車を販売しています。
リーマンショック以降大変だったようですが、1月くらいから昨年対比でよくなってきたとのことで、景気回復の兆しがちょっと見えてきた感じだと話していました。
この1年大変だったですねという話をしたところ、会社も厳しかったけど、社員も大変だったねと常務が答えました。
早期退職や給与カットがあったのかと単純に思ったのですが、そうではなく、このお店ではインセンティブ制度を引いているので、売れないことが社員の給与に直接響いてしまうのです。
不動産会社やハウスメーカー、リフォーム会社など、インセンティブ制度を引いている会社は結構あります。
インセンティブ制度では、売れれば給与が高くなる半面、基本給与は低く設定されていることが多いもの。
なので、これだけ環境が厳しくなると、特に販売力の低い社員は本当に苦しい生活を強いられることになります。
(デメリットも色々ありますが、会社にとっては合理的な仕組みではありますね)
給与が○%減った、賞与が○%減ったと給与カットの話題がよく取り上げられていましたが、インセンティブ制度のある会社で働いている人にとっては、それどころの騒ぎではなかったということに改めて気づきました。
給与の面だけでなく、精神面でもものすごく苦しいはずです。
自分自身の購買意欲なんか湧かないだろうな、と感じ、デフレスパイラルに陥る要因を改めて見せつけられた気がして、ちょっと恐ろしくなりました。
とはいえ、売れる社員はこんな環境でも売っているのも現実。
ビジネス社会で生きていくのは本当に大変だなあと感じた面談でした。
つらい時期もあればいい時期もある。がんばんなきゃですね。