どこか景気のいい業界はありますか?
営業担当のBOSSです。
このところ、企業訪問した時にあいさつ代わりにでるこの質問。
やはり経営者は、景気のいい業界ネタや他社の取り組みが気になるものです。
質問に一言で応えると「ありません」(笑)。
若干思い当たる業界としてはマンションやビルのリニューアル業界。
一般の住宅リフォームにおいても、中古で家を買って全面リニューアルするような案件が増えているとも聞きますし、比較的好調なようです。。
ですが、業界全体で右肩上がりかというとそうでもないのではないでしょうか。
いろいろ探してみても、千葉の中小企業が属している事業分野では全体的に景気がいいという業界は見当たらない気がします。
千葉ということにこだわらないとすると、楽天などのECサイトは巣ごもりする人が増えていることが影響して伸びているようですし、アフィリエイトなどのインターネット広告事業も好調のようです。
ただ、こういった会社は都内に多いのが実情です。
もちろん千葉にないわけではありません。
昨年上場したスタートトゥデイなどはファッション総合情報サイトが好調で大活躍しています。
でも、全体的に見ると千葉キャリのメインのお客様となる地元の中小企業には、インターネット関連で最先端をいくような会社は残念ながら少ないですね。
そんなことから、この質問に答えるのは非常に難しいです。
でも、本当に「ありません」と応えてしまっては、話が暗くなって何の発展性もありませんので、営業としては失格。。
なので、営業現場では、業界自体は伸びていなくてもしっかり利益を出している会社について話すのが常です。
千葉キャリを利用して、長期的に人材採用活動に取り組んでいる企業の多くは厳しい環境の中でもいろいろ工夫改善をしながら差別化を図っています。
今の時代、これまでと同じことだけをやっていては右肩下がり。
事業分野の見直し、商品の見直し、組織の見直し、企業文化の見直し、、、
この改善のスピードが速い会社だけが生き残っていけるのかもしれませんね。
組織風土を改善するという点では、先日面白い会社がありました。
会社に突然、目安箱なるものが出現。
匿名で社内の改善したいポイントについて意見を募集するのです。
社内の不満情報を収集するわけですが、そこそこ不満情報が集まっているようです。
この仕組みがうまく機能するのかどうかはまだまだ未知数ですが、「働きやすい会社にするよ!」という経営陣の意志は伝わりますよね。
面白い取り組みだなあと思います。
業界全体は別にして、会社単体で企業成長が目立つのは、サービス業や飲食業のような気がします。業界自体は伸びているわけではありませんが、ものすごく2極化していて、成長している会社はものすごく積極的です。
景気が悪いことでテナントが借りやすくなっていますので、伸びているお店にとっては今は本当にチャンス。
結構出店を増やしている会社もありますね。
ただ、新たな融資を得るために無理に出店していることも考えられるので、そのあたりは、しっかりと内容を見る必要がありますが。
先日、西船橋の北口にできた宮崎料理のお店は、好調のようで、社長のブログを見ると9月は出店ラッシュだったようです。
また、昨日、知り合いの社長と飲みに行った居酒屋も、西船橋周辺に5業態ほど展開している会社ですが、8時以降は来店が多くほぼ満席でした。
財布のひもが固いとはいえ、ホスピタリティのあるお店、安くてうまいお店には人が集まるものですね。
飲食店は繁盛店かどうかがわかりやすいので、勉強になります。
好調な業界に興味があるのは、経営者ばかりではありません。
転職をしようとしている求職者にとってもやはり大きな関心事。
でも、これも同じで、景気のいい業界を探そうとしてもあまりうまくいきません。
仮に今がよくても、この先ずっといいということはありません。
事業の寿命が10年持たない時代ですから、今業界の景気がいいかどうかよりも、環境の変化に適応する力をもった会社かどうかが大事。
経済環境の厳しい中で、どんな取り組みを行っているのか、どうやって会社を伸ばそうとしているのか。
それが、会社を選ぶ一つの視点になるのではないでしょうか。
求人広告やHPなどから経営者の考え方を読み解く。
そんな視点で情報収集することがとても大切になってくると思います。