事を企てる
先日、ある公共事業専門の設計・施工会社を訪問しました。
同社はある分野においては他社にない高いスキルと経験を持っていて競合となるのは数社。
全国から仕事が来る比較的優良企業です。
そんなことから、都市計画の成長分野という印象を持っていたのですが、政権も変わり、そうでもないようです。
公共事業がどんどん削減され、同社の分野も同じ状況に。
これから先、さらにパイが減ることが見えているそうです。
そんな中、会社の事業戦略を立てていくのはとても難しいですね。
社長に今後はどうしていくのか?
新しい事業分野の開拓は検討しているのか?
と聞いたのですが、特に答えはありませんでした。
一つの分野に特化して経験とスキルを伸ばしてきた会社にとって、別分野や別事業と言うのは想像もつかない世界なのかもしれません。
地元企業を回っていて感じるのは、この先細り感です。
事業が縮小していくのは見えているが、それに対抗するための施策は特になく、利益効率を上げることで当面しのぐ作戦。
今は何とか利益を出せているが、10年先はわからないという状況です。
本当にこれでいいのだろうか?
もちろん、雇用が創出されませんから、当社にとってはこれではよくないのですが。。。
経営を考えると、今をしのぐことと、苦しい中でも利益を上げること、そして、事業を継続することがとても大事。
でも、それでは働いている社員は面白くなくなってしまう。
仕事や人生における夢や希望がなくなってしまいます。
そう考えると、やはり経営者には、常に事を企てるという意識を持つことが求められると感じました。
それが経営者としての使命であり、責任だと。
だから、「企業」と言うのでしょうが、僕も企業家にならないといけないなと強く感じました。
反省と前進。
感即動で、行動あるのみですね。