転機に対処する4つの能力
人材紹介サービスで転職者のサポートをしていると
「転機」を迎えているなあと感じることがよくあります。
最近は、給与が大幅に下がっても転職するという方に立て続けにお会いしました。
そういう方を見ていると、「世の中お金じゃない」ということを感じますね。
お金よりも家族との過ごし方、仕事への関わり方、勤務地などを重視する人が
増えている気がします。
私も初めての転職では大幅に給与が下がりました。
その時は給与よりも経験が欲しかったのを覚えています。
有名なカウンセリングの理論家であるシュロスバーグによると
転機にはそもそも3種類あります。
1.予期していなかった転機
事故や病気、失業等ですね。
2.自分自身が決断して生じさせた転機
UターンやIターン、結婚、希望退職などですね。
3.正常な発達過程の通過点として生じる転機
子供が家を出る、歳をとる、定年退職するなどですね。
最近お会いする転職者は1よりも2が多いなあ。
自ら職場を変えることを決断しているので、
転職者ご自身の対応能力は比較高いように思います。
転機は本人の受け止め方、受け止める能力によってプラスにもマイナスにもなります。
シュロスバーグによると転機に対応する能力として4つありますので、
把握しておくとよいですね。
1.人生全体に対する見通し
転機を体験している本人が
人生を肯定的に捉えているか、
否定的に捉えているか
2.コントロール
転機を体験している本人が、
自分が人生をコントロールできると思っているか、
それとも宿命としてあきらめているか。
3.対処スキル
転機を体験している本人が、
ストレス解消の仕方や意思決定を通じた行動の取り方を知っているか
4.過去の経験
転機を体験している本人が、
以前の転機には上手く対処でき、経験を積んでいるか。
転職だけでなく、学生にとっての就職も大きな転機。
人生を肯定的に捉えるだけでなく、転機の体験を通じて
どれだけ対処スキルを磨いているかということがポイントになります。
人生は結局は経験の積み重ねですね。