就活に重要な「自己効力感」を高める4つの要素 -続き-
昨日、自己効力感に関する記事を書いたのだけど、今日はその続き。
キャリアカウンセリングの理論の一つにSCCTモデルというものがあります。
~社会認知的キャリア理論(Social Cogniteve Career Theory)~
この理論によると、「自己効力感」と並んでキャリア形成に
大きな影響を及ぼすものに「結果期待」というものがあります。
結果期待とは、「この行動を起こすとどんな成果が得られるだろう?」
という行動の成果に対する期待のこと。
結果期待には3つの種類があるのですが、それが実現できると期待できれば
行動の動機が高まり、積極的な行動が取れるようになります。
1.物理的な成果
文字通り、報酬や賞などの物理的成果のこと
2.自己評価的成果
自分が持っている基準を達成したことへの成果、満足感
3.社会的成果
周囲からの評価。褒められたり、地位が上がったりといったことですね。
この中で一番モチベーションが上がるのは、自己評価的成果を上げた時。
自分の価値基準を達成した時が一番満足度が高いわけです。
例えば、マラソンをしていてもゴールタイムなのか、完走なのか、
その人の価値基準を達成することが満足度には大きな影響を及ぼしますからね。
私の場合は、勝手にタイムの基準を下げる悪い癖がありますが。。。
この理論はキャリア形成に限ったことではありませんね。
日常生活、仕事においても同じこと。
いかに結果期待を高めるかで行動の積極性が変わります。
新たなプロジェクトや仕事に取り組む時等は、その行動の結果、
「物理的には何が得られるのか」
「自己評価的にはどうなのか」
「周囲からはどんな評価が得られるのか」
それらを明確にしてあげることで、モチベーションがあがり
積極的な行動がとれるというわけですね。
社員の行動力を高めるために、組織ができる環境整備が
まだまだあるなあと改めて思いました。
個人的には、就活においては社会的成果をあまり期待しない方がよいように思います。
親にほめられる、周りに誉められるということへの期待は
単なる世間体でしかありませんからね。
とはいえ、そこが気になるのも人間。
自分の就活を振り返ると、
年収ランキングの高い会社に入ることをめっちゃ期待して活動していたなあ。
そんな未熟さも含めて自分をよく知ることが大事ですね。