会社説明会の段階から自己アピールを!
先日、当社のお客様であるリフォーム会社の会社説明会を見てきました。
対象は来春卒業予定の大学4年生です。
今年の中小企業の採用活動の特徴は、採用予定人数にこだわらないことです。
この会社も1名もしくは2名の採用を目指していますが、本当に採りたいと思う学生に出会わなければ、採用しなくてもいいと考えています。
来年も同じような傾向が続くと思いますので、学生の皆さんはそういう背景を理解した上で、説明会の段階から存在感をアピールできるといいと思います。
社長が話しているときに、一生懸命聞いているのですが、目が合った瞬間に下を向いてしまう。
質疑応答で「他に何かありませんか?」と聞かれた時に下を向いてしまう。
そんなシーンを何回も見かけましたが、20名程度の会場だと話している側もそのシーンを覚えているものです。
社員数50名以下の会社であれば、社長の感覚(第一印象)も選考基準の大きな要素。
その時点で「採りたい人材」から外れてしまうこともありますので気をつけましょう。
話をしている側に印象として残るのは、一生懸命うなずいて聞いてくれている人や目が合った時にその眼が輝いている人です。
人間は極度に集中しているときや、目の前の人に強い関心があるときは、一種のオーラのような独特な雰囲気を醸し出すものです。
説明会で人の話を聞くときに、そんな雰囲気が出せるようになるといいですね。
後ろで見ていて、そんなアドバイスがしてあげたくなりました。
また、今回の説明会では、会社の価値観を説明する際に、「幸せ」というテーマについて社長がテレビで見た内容を事例として取り上げていました。
先週の「ルビコンの決断」で放映されていたものです。
ある和尚が言った言葉。
人間には4つの究極の幸せがあります。
・人に愛されるという幸せ
・人に褒められるという幸せ
・人の役に立つという幸せ
・人に必要とされる幸せ
愛されるということ以外の三つの幸せは働くことによって得られる。
という話です。
「なんのために働くのか」を考える上でとても参考になる話ですね。
「カンブリア宮殿」や「ガイアの夜明け」、古いものだと「プロジェクトX」など経営者や
事業を取り上げたドキュメンタリー番組は多くあります。
こういうものを見ることでも「働くこと」の価値観の醸成に役立ちます。
長い目で考えると積極的にこういう番組をみるもの就職活動には大事なことだと思います。
ちなみに、インプットした情報を自分の言葉でアウトプットする力が優れているのが「仕事のできる人」の共通点の一つです。
営業職を希望している人にとっては大事な視点です。
テレビで1回見たエピソードを自分の言葉ですぐに再現するのは案外難しいもの。
仕入れた情報をアウトプットする練習も面接に役立ちますよ。