内定後も就活
昨日の日経新聞の記事によると、内定後に就職活動を続ける学生が多いとのことです。
リクルート調査では、7月上旬の内定率は55.8%ですが、就職活動を辞めた人の比率は、46.1%。
約10%の学生が内定後も就職活動を続けているようです。
「内定をもらった会社が本当に行きたい会社ではない」という思いを持つ学生が少なくないということですが、ちょっと寂しさを感じますね。
就職に対するこだわりのなさが表れている気がします。
この業界にチャレンジしてみたい、この会社で働いてみたい。
そんなこだわりやワクワク感がないのかもしれませんね。
先日、ある大学のキャリアセンターの先生と話しましたが、学生の気持ちが全く分からなくなる時があるとおっしゃっていました。
つい最近は、こんなことがあったそうです。
葬儀業界を志望していた学生が、千葉県内の葬儀会社数社の選考で落ちてしまいました。
持ち駒がなくなり、就活を再度やり直さないといけません。
彼が先生に言ってきたのは、「ペット屋の店員になりたい」という話でした。
びっくりしながらも、相談に乗っていく中で、「ペット屋に入社して将来はどうなりたいの?」と聞くと「将来は、消防士を目指したいんです」と答えたというのです。
先生も、もう訳がわからないと言っていました。
笑い話のようですが、似たような話がいくらでもあります。
これでは、例え、内定を獲得しても、就活に満足はできそうにありません。
自己分析という言葉がはやっていますが、人事の現場からは「自分が何がしたいのか」という考えをまとめられていない学生が多くなっているという意見をよく聞きます。
自分が何をしたいのかを見つけるための手本がないのかもしれませんね。
就活前に、もっと社会人の先輩や経営者などと接する機会があると、業界や生き方に憧れをもつことができるかもしれません。
千葉キャリでは何ができるのか?と考えてみると、まずは、そんな社会人や経営者と生き方について話すきっかけを増やしてあげたいなと思いました。