就職活動における親の世代とのギャップ
昨日、日経新聞の千葉版に「千葉キャリマガジン」発行の記事が掲載されました。
久しぶりのプレスリリースでしたが、自社の情報が新聞に載るとやっぱりうれしいものです。
社内も朝から「今日の新聞見た?」という話題でワイワイでした。
実は、去年の千葉キャリマガジン発行の時は、朝日新聞にも記事が掲載されました。
日経新聞と朝日新聞では若干読者層が違うみたいで、反響の種類も違います。
例えば、昨日であれば、取引先から新聞を見ましたという連絡をいただいたり、別のメディアから取材依頼があったり、新規の企業から資料請求の問い合わせがあったりだったのですが、昨年は、学生の親御さんから息子、娘のために1冊送ってほしいという依頼が数件ありました。
問い合わせをもらった僕らもびっくりした覚えがあります。
しかし、就職活動においては親の意見が大きく影響するのも現実のようです。
千葉キャリのお客さんでも学生が入社する気になっているのに、名前も知らない会社ということで親が難色を示し、内定辞退に至ったという話を聞くことがあるくらいです。
去年、ある大手人材会社の転職イベントで親と一緒にブースを回る若者を見かけたのも思い出します。
ここで就職活動をしている本人が注意しないといけないのは、目上の人や世間を知っている人の意見を聞くことはとても大事なのですが、時代の変化を理解してアドバイスをしてくれているかどうかということです。
当社の会社説明会では、プロダクトライフサイクルという商品や企業の寿命を図る経営理論を説明するのですが、簡単に言うと、20年、30年前と日本の経済環境が大きく変わり、企業の寿命やあり方が全く違うということなのです。
一昔前であれば、商品寿命は30年近くありました。
商品寿命が30年あるということは一つの商品、サービスをコツコツやっていれば、会社の寿命も30年です。
ですが、今は、この商品寿命が10年未満だといわれています。
=ビジネスモデルの寿命も10年未満。
つまり、単一商品、単一サービスを行っていると企業寿命は10年もたないということなんです。
だから、大手企業であったとしても、常に商品やサービスの改革を行っていなかったり、新しい事業分野への進出を探っていない企業はあっという間に衰退してしまうのです。
これは、企業で働く人にとっては大きな問題です。
なぜなら、せっかく会社を選んでも、そこで同じ商品やサービスを定年まで売り続けるということが基本的に考えられないからです。
会社が変革を求められている以上、そこで働く人たちもその変化に対応しなければいけません。
極端に厳しい言い方をすると、変化のない会社は衰退していきますし、会社の変化に貢献できない人は、いつのまにか取り残されてしまい、リストラ対象になってしまう。
この視点がないと、就職先を決める際に、「この会社は今、成長分野に属しているから大丈夫だ」といった危ない選択の仕方をしてしまいます。
新卒でも中途でも同じですが、入社した後に、10年以上、その会社が同じ姿であるとは思わないほうがよいということなんですね。
だから、事業領域の拡大や新サービスの開発など、企業ビジョンを知ることがとても大事なのです。
この視点で社会人経験の豊富な親の世代の意見を聞くことはとてもよいことだと思います。
働き方としては、どこの会社でも通用する力をつけて、その時代の成長企業を渡り歩くという方法もあります。
そのためには、並はずれた営業力や企画力、変化への対応力を身につける必要があります。
そんなことを考えると、企業選びの方法や将来ビジョンも変わってくるのではないでしょうか。