英知あるで~ニッポン
先日、株式会社JIN-Gが主催する「英知あるで~ニッポン」
なるイベントに参加してきました。
開催場所はスカイツリーのすぐ近くでしたが、あいにく曇りで
スカイツリーのてっぺんは見えませんでした。
ラスベガスで行われた米国人材マネジメント協会(SHRM)の
カンファレンスの報告というのに関心があって参加したのですが、
実は、HR事業に関心のある人の交流会というのがメインだったようです。
3年ほど前に一度主催者の三城さんのセミナーを受けたことがあり、
JIN-Gという会社にもずっと興味を持っていたのですが、たまたま
受け取っていたメルマガでこのイベントを知り、参加することに。
約100名の人事関連の方が参加していてとても盛況でした。
現在のビジネス的には、海外との縁がない私にとっては、海外と
日本の人事の違いなどの基本的な話からとても参考になりました。
海外の人材マネジメントには
・成果主義
・職務主義
・スペシャリスト型人材育成
・人材の外部調達
といった特徴がある一方で、日本では、
・企業特殊スキル
・職能主義
・ジェネラリスト型人材育成
といった特徴があります。
知識的には知ってはいても、現場の人から直接聞くと
理解の深さが変わるものですね。
この中の企業特殊スキルに関しては、人材紹介を行う中で
大手企業出身の方とお会いするときによく感じます。
その会社固有でしか使えないスキルが多く、転職後に
活かせないだろうというケースが多々ありますからね。
35歳を超えてからの人材流動性の低さが日本の人材マネジメント
の特徴でもありますが、この点も大きく影響しているようです。
とはいえ、日本は独自の終身雇用の文化の中で結構バランスがとれた人材
マネジメントシステムになっているのでそれが悪いわけではありません。
ただ、これから変化が求められるわけですね。
そんな人事に関する世界の関心事。
多くの国で緊急課題として上げられている上位3つのテーマは、
・リーダーシップ
・タレントマネジメント
・組織文化
とのことでした。
日本では、「次世代幹部候補の育成」や「グローバル人材の登用育成」
などが重要テーマとなっているようですが、世界的には
「リーダーシップ」への関心が極めて高いようですね。
こんな話を受けて、他の参加者たちと色々とディスカッションをしたのですが、
会社の規模や社風によって全く課題が違うことを感じました。
社内の年輩者の処遇について頭を悩ませている人事がいれば、
評価制度の改善に取り組んでいる人事もいます。
弊社のお客様は規模の小さい企業様が多いので、人事部のある
ケースはまれですが、人事の機能はとても重要です。
こういうイベントに参加して考えることでいろいろなヒントが
生まれるなあと改めて思いました。