主体性
昨日、一昨日と職業訓練校の受講生向けに「仕事研究講座」と題して、講話をする機会があったのですが、その中で、企業の求める人材像の話をしました。
企業が人材に求める性格や資質にはどんなものがあるか?というテーマの中で、「素直さ」と「主体性」の話をしたのですが、改めて「主体性」というものを考えてみました。
どんな説明が一番しっくりくるかなあと思っていたら、いいものを思い出しました。
スティーブン・コヴィーの「7つの習慣」です。
20代なかばに読んだ懐かしい本ですが、7つの習慣の第一の習慣が「主体性」です。
パラパラと久しぶりに本をめくってみるといいことが書いてあります。
そこにはこんな風に書かれていました。
主体性とはよく聞く言葉だが、定義があいまいになっている場合が多い。
主体性を持つということは率先力を発揮するだけではなく、人間として自分の人生に対する責任を取るということである。
私たちの行動は周りの状況からではなく、私たち自身の選択によって決まるのだ。
私たちは感情を価値観に従わせることができる。
そして、物事を成し遂げる率先力を発揮する責任を負っているのだ。
責任は英語でレスポンシビリティーという。
この言葉の語源を見るとレスポンス(反応)とアビリティー(能力)という二つの言葉からなっている。
主体性のある人は、そのレスポンシビリティー「自分の反応を選択する能力」を発揮している。
彼らは自分の行動に対する責任を取り、状況や環境、または条件付けのせいにしようとはしない。
彼らの行動は自らの価値観に基づく意識的な選択の結果であり、状況によって起きる一時的な感情の結果ではない。
ここでは、「主体的」の反対を「反応的」と捉えています。
「反応的」とは周りの環境に影響を受けることです。
例えば、天気が良ければ気分がいいが、天気が悪ければ気分も悪くなるというように。
それに対して、主体的な人は自分の天気を持ち合わせている。
雨が降ろうが陽が照ろうが関係ない。
要は、「自分の価値観に基づき行動する」ということが主体的な人の特徴なのです。
改めて自分を見直してみると、最近、反応的なことが増えているかもしれません。
お客さんがどうだ、部下がどうだといったことに反応するのではなく、深くて強い信念・価値観に基づいて行動することが大切ですね。
まさに教えることは学ぶこと。
自分自身にとってもとても大きな気づきとなりました。
今日は朝から晴天で気持ちがいい。
反応的ですが、前向きな反応は許容範囲ですよね(笑)