2年目社員のフォロー研修
先週の金・土の2日間で2年目社員のフォロー研修を行いました。
対象は昨年入社の2年目社員で、参加したのは2社6名でした。
社会人になって1年も経つといろいろと悩みは出るし、成長スピードにも個人差がでるものです。
参加メンバーとは半年ぶりの再会でしたが、研修開始前の参加メンバーの顔は、どことなく浮かない感じがありました。
今回の研修にあまり気乗りしていないんだろうなあというのが見て取れます。
研修の冒頭で近況報告と共にこの1年間の自己評価を聞くと、トップが60点。
その他は、35点、30点と軒並み低い点数が続き、やっぱりという感じ。
そんな少し淀んだムードからスタートした研修ですが、2日間の研修終了時には皆吹っ切れた様子で、モチベーションを上げて帰って行きました。
いい研修ができて本当によかった。
自分は事務局としてサポートしただけですが、この瞬間が一番やりがいを感じる瞬間ですね。
2年目社員を見ていて感じたのは、ある程度のタイミングでしっかりとガス抜きをしてあげることが重要だということです。
社員それぞれに悩みを抱えています。
でも、皆、会社では言えません(言いません)。
当たり前かもしれませんが、強がっているわけですから。
そんな殻を破り、悩みを吐き出させてあげる。
その上で、課題と対策方法に気づかせてあげる。
この工程がとても大事だと思います。
今回の研修参加者も、
・目標数字のプレッシャーにつぶされる寸前だった人。
・新事業部の仕事をそつなくこなしているようでいて、業績に直接つながる成果を上げられていないことに、負い目を感じていた人。
・失敗が怖くて、人間関係や仕事の範囲に壁を作っていた人。
と皆、同期にすら知られていない悩みを持っていました。
仕事の結果だけを見て、そこにある課題を考えさせると、「責任感の欠如」とか「論理的思考力が弱い」といった様々な課題が挙がるわけですが、実はそれよりも前に精神的なプレッシャーや心理面での不安が大きかったりするわけです。
上の例であれば、仕事の範囲に壁を作るのは、「責任感が足りない」「周りへの配慮、協調性が足りない」と言えば、それまでなのですが、そうではなくて、失敗が恐いため知らず知らずのうちに、仕事の範囲が増えないように防御してしまっているのです。
ここに気づいてあげる、ここを気づかせてあげることが上司や先輩の役目として重要なのだと思います。
責任感や周りへの配慮を持とう!といっても、解決するものではありません。
とはいえ、各社を見ていると、上司や先輩もなかなかそこに気づいていません。
そこまでのコミュニケーションが取れていないのでしょうね。
こんな時こそ、外部講師、外部の研修機関を活用するのが効果的だなあと感じました。
今回の研修では、360度評価を行い、ディスカッションを通じて、本人の問題点、課題、解決策を考えさせました。
自分一人では見出せない気付きを得ることで大きな成長のきっかけをつかんでくれそうです。
研修後のアンケートでは、
「ずっと吐き出せなくてたまっていたんものが吐き出せたので気持ちが楽になりました。また、明確な課題ができたのでモチベーションが高まりました。」
「一度立ち止まり、今までの社会人生活と今後の目標が見えました」
「研修を通して今後の自分に必要なことが見え、また、それに対して前向きな気持ちをもつことができました」
といった感想があがっていました。
人材ビジネスは本当に面白いですね!