コミュニケーショントレーニング
キャリアアドバイザーのtakeです。
連休中に、都内のある大学のキャリアデザインの授業のサブ講師を行ってきました。
懇意にしているキャリアカウンセラーが授業を持っているのですが,
連休でサブ講師が足りないということでヘルプ役を頼まれたのです。
今日は、その内容を少しご紹介したいと思います。
このキャリアデザインの授業のテーマは、「キャリア形成に必要な能力開発」でした。
その能力としてあげられていたのは次の5つ。
①コミュニケーション能力
②プレゼンテーション能力
③論理的思考
④社会人マナー
⑤一般常識
確かにどれも大切な能力やスキルですね。
今回は、後期授業の初日ということで、その中のコミュニケーション能力を
磨くためのトレーニングを行いました。
対象は1年生と2年生で、どんなトレーニングかというと「記者会見ゲーム」というグループワーク。
6名程度のグループを作り、各グループの中から1名キャストを決めます。
そのキャストに対して、残りのメンバーが記者役としていろいろ質問するというものです。
1回あたり約5分間行うのですが、キャストは質問を受けることで自分を見直し、記者役は質問を通じて相手を知ることができるというわけです。
簡単なようですが、初対面の相手と行うので、実際は結構難しいゲームです。
キャストに対する質問を通じてコミュニケーションをしっかりとるためには、
質問の広がりを事前に考えておく必要があります。
そうしないと、問切形の質問になって場がシーンとなってしまいます。
しかも、その状態で次から次へと質問をしようとすると
尋問みたいになって、さらに場が白けてしまう。
芸能レポーターのような攻撃的な質問では、コミュニケーションは
なかなか取れないわけですね(笑)
単発の質問をしただけでは、コミュニケーションが盛り上がらないことを
体験するだけでも、いいトレーニングだと思います。
コミュニケーションがうまく取れるグループは、質問によって共通の話題や、
他の記者も興味を示すような話題を引き出すことができていました。
あるグループでのワークが印象的だったのですが、余り活発そうに見えなかったキャスト役の女の子が(1年生)、すでに車の免許を持っていて、実家のエルグランドを運転していることがわかった時、明らかに興味のレベルが上がるというんでしょうか、記者が一気に前のめりになる瞬間がありました。
緊張気味で話していたキャストからも安心して微笑みが漏れるんです。
これがコミュニケーションの面白さだなあと楽しかったですね。
こういったグループワークは就職活動中の選考でも取り入れられることが多いので、練習しておくととてもいいと思います。
決して就職対策のためだけに必要というわけではありません。
社会人になると初対面の人とほんの数分で関係を構築するスキルも大事になりますから、とても役に立つはずです。
大学側も就職活動、そして、卒業後に社会人として活躍できる人材に育てるためにいろいろと工夫しているのですね。
大変面白い経験をさせていただき、私も勉強になりました。
最後に余談ですが、アンケートを見て驚いたことがひとつ。
それは、やさしい漢字をひらがなで書く学生が多いこと。
「キャスト役に緊張しました」という感想が圧倒的に多かったのですが、
1年生の半分以上が「緊張」をひらがなで書いていました。
これにはちょっとショック。
漢字を使いましょう!