本の紹介 「スポーツ心理学者が教える「働く意味」の見つけ方 」
キャリアアドバイザーのtakeです。
今日は就職・転職活動に行き詰ったり、職場で悩んだときに役立つ本を紹介してみます。
数年前から、「何のために働くのか」というテーマで書かれた本がとても増えています。
私も、この「何のために働くのか」ということについてしっかり考えることはとても大事だと思います。
でも、その答えを見つけるのは決して簡単なことではありません。
この問いに対する答えを自分でしっかり持っておくということは、自分なりの哲学を持つということに近いですからね。
しかし、このテーマについて自分なりの答えを持っているかどうかが、就職活動を有意義なものにできるかどうか、ビジネスパーソンとして活躍できるかどうかの分かれ道でもあります。
就活中の学生にとっては非常に難しいテーマかもしれませんが、働いたことのない状況の中でも、向き合うべきテーマです。
それが足りないと、就職活動のゴールがいつの間にか「就職すること」自体に変わってしまうなんてこともあります。
そうなると、就職活動が面白くなくなりますし、就職した後にとても苦しむことになってしまいます。
この「何のために働くのか」といったテーマについて考えるときに、とてもわかりやすく、気付きが多い本があったのでご紹介します。
近畿大学准教授の杉浦健氏が書いたスポーツ心理学者が教える「働く意味」の見つけ方 という本です。
スポーツ心理学を研究している著者が、多くのトップアスリートを見ていて気付いたこととして、次のようなことをおっしゃっています。
人生の転機において、さまざまな悩みや迷いに直面した際には、スポーツ選手ならばスポーツを続けていく意味が、ビジネスパーソンならば働く意味や人生の意味が問題となり、それらが明らかになることによって悩みや迷いを克服することができる。
もちろん、それらの意味を見出すことは簡単なことではなく、しばしば長い、苦しい時期を経ないといけないのですが、その苦しみを抜けて意味を見出したそこには、まるで生まれ変わったように新たな視界が広がっているのです。
テレビなどでトップアスリートの成功までの軌跡などのドキュメントを見たりすると、杉浦氏の書いていることが真実であることを感じますね。
私はスポーツが大好きなので、アスリートの言葉や事例などを取り上げながら「働く意味」の見つけ方を示してくれるこの本はとてもためになりました。
これから就職をする学生や、モチベーションが低下気味のビジネスパーソンにも参考になる本だと思いますので、関心のある方は一度読んでみてください。
この本に書いてあることの一部
・目的のない目標は力にならない
・勝つためには、勝つこと以上に価値のあるものを目指せ
・変わりたいと思うことで、人は変われる
・キャリアは偶然の出来事の活用によって形づくられる
・働く意味は、何か意味があるに違いないという「思い込み」の好循環の中で見出せる
・行動することそれ自体が意味とやる気をもたらす