千葉の仕事研究(リフォームアドバイザー(総合職)/株式会社ハウジング重兵衛)
就活生の仕事研究の参考に、昨年行った企画「しごと密着ルポ」をブログ用に編集した第三弾!
今回取材したのは、香取郡東庄町に本社のある株式会社ハウジング重兵衛様。
創業117年の歴史を持ち、新築、リフォーム、増改築、外構、不動産業などを行っている会社です。
「生涯にわたりお客様の住まいを支える」。老舗だから、出来ること。
造園業を営む実家の影響を受け、緑や環境の仕事と、「生活」に関連する住宅系にも興味深々の矢野さんが訪問しました。
その歴史は信頼の証。暖かい社風に、暖かいお客様。
千葉・茨城に根付いて創業117年の歴史を持ち、住宅リフォームや新築事業、土地仲介などの不動産業を手掛ける同社。「大工ならではの匠」が武器で、家を長持ちさせるための材料選びや施工方法の工夫についてのノウハウが豊富です。
激戦となっているリフォーム業界ですが、同社は年間工事件数の約半分がリピートやご紹介のお客様となっており、中には一族代々にわたり工事を依頼するお客様も少なくありません。
同社に入社を決めたのは、歴史のある企業の中でも、「地域密着を貫いていた」から。また、「面接官の朗らかな空気から、社風の良さを感じた」こともその理由。
頼りになる先輩方に教わるだけでなく、自主的に建築についての勉強も始めました。「信号待ちをしている時などは、つい家の造りを見てしまうようになった」と笑う渡辺さんの顔は、もう立派な社会人でした。
稼働エリアは車で30分。暖かさ溢れる営業スタイル。
新卒入社1年目、リフォームアドバイザーとして働く渡辺未来さんに1日密着させていただきました!
お店の顔となる店舗清掃には力を入れています。ホコリは落ちていないか、汚れは無いかをチェック!
今日もお客様を気持ちよく迎えられそうです!
朝礼では、昨日の売上や本日の目標、スケジュールなどを共有します。
工事日程が確定した案件の、大工さんの手配や資材の発注などを行います。
また、問い合わせがあったお客様の対応も行います。
こちらが渡辺さんのデスク。
一般的なオフィスのイメージである無機質な白机では無く、オシャレなカフェのように落ち着けるスペースとなっています。こんなデスクなら、集中して仕事が出来そうですね!
同社の営業エリア上、車は必須アイテム。
基本的に車で30分圏内となりますが、昨年オープンした牛久店のヘルプとして、この日は少し遠いエリアへ移動。
茨城県に突入です。
工事が始まる前に、お客様の代わりに近隣の方へご挨拶をします。
この挨拶が無いと、後々大きなトラブルになってしまうこともあるため、とても大切でなおかつ欠かせない業務でもあります。
挨拶をして周っていると、「実はウチもここが困ってて…」という話題になることも少なくありません。工事を円滑に進める為だけでは無く、重要な営業ツールの役割も果たしています。
リフォームアドバイザーは外食が多いそうですが、渡辺さんの場合は手作り弁当!
一人暮らしをしているのと、新車を買ったので節約は欠かせません。
分からないことは、店長に直接相談。厳しくも優しい、とっても頼りになる上司です。
上司や先輩から、「未来」と下の名前で呼ばれ、とっても可愛がられています。しかし、叱咤され何回も涙した経験があるとか…同社の締めるところは締め、弾けるところは弾けるというメリハリのある社風が良く分かる打ち合わせでした。
朝お問い合わせのあったお客様宅にご訪問。営業ツールを使い、会社と自分のご紹介をしてからお問い合わせのあった内容へと話を進めます。
無事、水道設備の交換の受注をいただきました!
お客様のことを知るのももちろん大切ですが、自分のことを知ってもらうことも、同じくらい大切です。自分自身のことを丁寧に説明することで、「リフォーム屋さん」から「重兵衛の未来ちゃん」となり、お客様との距離もグッと近づきます!
手配した大工さんと、工事についての打ち合わせを行います。
お客様の代弁者として、そして会社の看板を背負う者として、調整を行います。
進行中の工事現場を確認するのも、リフォームアドバイザーの大切な仕事。工事の進捗はどうか、お困りのことは無いかを目と耳で確認します。予定通りに工事が進んでいるみたいで一安心!
一日の報告をする日報の作成や、書類作成などを行い業務終了!今日もお疲れ様でした!
渡辺さん 一番大きな理由は、「地域密着」を徹底していることです。
大学生の時にアパレル関係のアルバイトをしていて、卒業後はそのまま正社員になるつもりでいました。でも、英語と中国語が話せるというこもあって、将来的に海外勤務になることが告げられました。それを受けて、改めてもう一回“働くこと”について考え直してみた結果、「生まれ育った千葉で働きたい!」という思いが強くなり、就活をすることを決意。地域密着企業に絞って活動を始めました。そんな時に出会ったのが当社で、ご縁があって内定をいただきました。
矢野 就活する上で大切にしていたことを教えてください。
渡辺さん 行きたい会社を一本に絞り、集中してその会社の企業研究に時間を割いたことです。友達の中には複数の企業に同時エントリーしている子もたくさんいましたが、私はあまり器用な方ではないので、あれこれと手を出すのではなく一つのことに集中して取り組むことに力を注ぎました。
また、私の場合は自己分析よりも会社分析に時間をかけ、「この会社にとって、私はどのような事が貢献出来るのだろう」と考え、面接時の自己PRや志望理由では、そこを重点的にアピールしました。
矢野 社会に出て働くとは、どんなことでしょうか?
渡辺さん そうですね、まず、圧倒的に自分の時間が少なくなります。しかしその分、仕事に対しての想いが強くなりました。
インタビュー写真 私はリフォームアドバイザーという仕事なので、自分の目標を達成できた時は非常にやりがいを感じます。また、全社アドバイザーの成績が一目でわかるようになっているので、みんなと競い合って成長していける環境が整っています。目標を達成した喜びは、学生の時には味わえなかったことだと思います。
また、お客様ありきのお仕事なので、リフォーム後に感謝のお手紙をもらった時は本当に嬉しいですし、逆にクレームを受けて落ち込むこともあります。こういったモチベーションの変化も、社会人としてお客様からお金を頂いて仕事をしてみないと分からないことだったと思います。ただ、「遅刻をしない」「提出期限を守る」などは、学生でも社会人でも変わらないですね。(笑)
渡辺さんの先輩である、入社10年目の清水さんに渡辺さんについてインタビューを行いました!
このインターンシップを通して、大きくわけて3つのことが印象に残っています。
まず一つ目は、「中小企業だからこその魅力を実感できたこと」。
例えば、営業に出かける社員に全員で「いってらっしゃい」という声をかけている、アットホームな雰囲気や、就業した経験がないので先輩達の感想や、私の考えになってしまうのですが、大手の企業ではルールに縛られたりしてしまうことも、渡辺さんの感覚で取り組むことができる、仕事の自由度が高い点が魅力だなと感じました。
二つ目は、「一つ先のことを考えた行動」。
社員の方々はクレームのもとになってしまう、ほんの小さなことに気を配っていました。密着取材日に、大きな音の出る工事の前に行う周辺挨拶回りをしていた際、渡辺さんの姿を見て営業と勘違いされ、家の中に急いで入ってしまった方がいました。その時、引き返すのではなく、そのような方こそ、きちんと会って説明をしなければ、後々の問題に発展しかねないということを仰っていました。
想像を超えたそのような行動に私は驚いたのと同時に、私もこれから心掛けていこうと思いました。
最後は、「渡辺さんの努力している姿」。
リフォームの営業というと、男性のイメージが強く、先入観から不安を抱いてしまうお客様も少なくないそうですが、それに対して、堂々とした態度を心掛けているとおっしゃっていました。
また、見積もりを出す際に、大工さんにしかわからないようなこともたくさんあり、現場で一つひとつ学び、知識を身に着けていくことが大変だと伺いました。様々な苦労を経験し、努力を積み重ねることで、渡辺さんのように活躍できるのだと思いました。
以上のことから、中小企業のプラス面を発見し、さらに従業員の方々の生き生きとした働き方を実際に見て、自分の将来を考える一つの指標になりました。(矢野 成美)
株式会社ハウジング重兵衛
業種 | 住宅・リフォーム |
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事業内容 | 新築、リフォーム、増改築、外構、不動産業 |
本社所在地 | 千葉県香取郡東庄町神田187-2 |
資本金 | 1,000万円 |
従業員数 | 50名 |
募集求人 | リフォームアドバイザー(総合職)(2016年卒学生向け) |
会社HP | http://www.jube.co.jp/ |