千葉の仕事研究(営業職、整備職、事務職/株式会社三友鋼機)
随分とご無沙汰してしまいました…。以前行ったインターン企画「しごと密着ルポ」を就活生の仕事研究ブログ用に編集した第七弾!
今回取材したのは、「人間力」の育成に非常に力を入れていらっしゃる、株式会社三友鋼機様です。
千葉県を中心に、日本の基幹産業を陰から支える会社。
大好きな千葉県で働きたく、今回インターンシップに参加した池田さんが訪れました。
「共育」で、人間力を磨く。魅力あるビジネスパーソンへ。
同社は、石油化学コンビナート、火力・原子力発電所などのプラント向けの機械工具・産業機械・建設資材などを販売・レンタルしている会社です。
創業から日本の基幹産業の成長を支え、現在では本社のある千葉を中心に茨城、神奈川、青森、大阪、仙台に計8拠点を構え、グループ6社で事業を展開。今後も更なる事業拡大・拠点拡大を目指しています。
入社10年でトップ営業マンである吉田純一さんは、元々テーマパークで造園管理の仕事をされていた、異色の経歴の持ち主です。同社の徹底した“家族主義”の社風に、初めは驚いたそうですが、ビジネスパーソンとしてだけではなく人としての魅力を上げるという考え方に、段々と影響を受けてきたと言います。
「入社して一番印象的だったのは、マイスター制度ですね。」と吉田さんは語ります。
実際にマイスター制度の実施項目を見せてもらいましたが、「トイレ掃除」や「ラジオ体操」など想像が出来るものから、「親孝行」や「美点発見」という仕事力を上げるためだけなら関係が無い活動まで、バラエティに富んだ内容でした。確かに、これを1年間続ければ人間力が上がりそうです。
扱う商品より、技術より、強みは「人間力」。
入社10年でトップ営業マンである吉田純一さんに1日密着させていただきました!
営業職・整備職・事務職などの職種を問わず、朝は全員で体操を行います。号令を元に、きびきびと身体を動かすことによって、心も身体もやる気が満ちてきます。ただ、入社してしばらくはついていくのがやっとかも!?
当番制で3分間スピーチやそれに対する感想などを発言、全員で社是や本年度重点方針の唱和を行います。
ピリッとした空気が流れ、職場に一体感が生まれます。
体操で身体が温まったら、整列し、背筋を伸ばして朝礼を行います。明るく朗らかな挨拶で気持ちを高めるとともに、朝のけじめとして仕事モードへの切換えを行います。また、3分間スピーチを行うことで、人前で話すプレゼン力を身につけることが出来ます。
営午前中に配送する商品を積んだり、お客様先の最終確認を行います。準備は念入りに!
移動は全て社用車。車は必須アイテムです。
午前中の納品業務。
定期的に納品している商品の他に、急遽注文があった商品を持っていくことも多数。日にもよりますが、午前中の配送は10回くらい。
※同じ企業様に2回届けることもあります。
ルート営業職は、既にお取引のあるお客様先に商品を届けたり、新しい商品を提案・受注することが主な業務。
吉田さんの営業スタイルの強みは「お客様との約束は必ず守る」ということ。お客様の要望に可能な限り応え、出来ないことは曖昧な返事はせず、きちんと誠意を持って伝える。その結果お客様と強固な信頼関係を築くことができ、吉田さんは現在、トップ営業マンとして活躍しています。
会社でお弁当を頼むことが出来ます。お弁当を頼むと嬉しいお味噌汁のサービスも♪
営業の吉田さんはあまり利用しないそうですが、内勤社員は毎日このお弁当を頼んでいる方も多いそうです。
ランチ中に見せてもらった、マイスター制度の指導要綱。
【明治以前は「教育」を「共育」と書く。共に育っていくということである】という一文から始まるこの要綱。会社方針に関する項目、共通項目、部署別項目とわかれていて、1年間で立派な人間力がつけられる内容となっています。先輩と後輩が共に成長していくことが出来る、同社の必須ツールです。
午後の配送に向けての準備。倉庫や併設している店舗に、お客様にお届けする商品を取りに行きます。
商品の一部は配送専属の方に配送をお願いするので、その引継ぎも行います。
商品が置いてある倉庫は、キレイに整理されています。照明は、1年前くらいに人感センサー付きのLEDが導入されました。
また同社には、「道具館」というプロユースの店舗も併設されています。店舗にある商品を、配送として直接お客様に届けに行くこともあるため、店舗への出入りは頻繁に行います。
午後の納品業務。お客様先はプラント関係が多いため、一般人が立ち入れないエリアも多数あります。
午後の配送は15回くらい。午前と午後合わせて25回くらい配送します。
本日の配送が終わり、会社に帰ります。今日もたくさんのお客様のお役に立つことが出来ました。
全ての配送が終わったら、
帰社をして事務処理を行います。
行う業務はお客様への電話連絡や見積書・伝票の発行、品薄となった商品の注文手配など。
この間に至急の依頼が入ったら、再度お客様の元に商品を届けることも。 会社に帰ってからも大忙しです。
事務処理が終わったら業務終了。今日もお疲れ様でした!
池田 志望動機を教えてください。
吉田さん 地元が近いということもあり、京葉地区のプラントは身近な存在でした。転職を考えた時に、パッと浮かんだのが「プラントに携わる仕事がしたい」ということでした。
当社は直接プラントを作ったりメンテナンスをしているのではなく、それに必要な工具を扱っている会社です。一般的には使用する機会がないものがたくさんあり、純粋に興味を惹かれたということもあります。
池田 学生時代にやっておいて良かったことはありますか?
吉田さん 中学生から野球をやっていて、上下関係が身に付きました。その時に培った立ち居振る舞いや礼儀などは、社会人になってからも非常に役立ちました。
また、色々な人と出会い様々な価値観や考え方に触れたことで、自分の視野が広がり、仕事にも活きてきていると思います。
池田 自身のセールスポイントを教えてください。
吉田さん 営業をする上で意識しているのは、しっかりと約束を守るということです。対応出来るギリギリのラインを見極め、お客様の求める以上の結果を出す。
逆に言えば、絶対に不可能なご要望は、きちんとお断りする誠意も大切だと考えています。また、頂いたご要望をすぐに行動に移すことも心がけています。
インターンの池田さんと密着した吉田さんのインタビューの様子もご覧ください!
朝礼は多くの企業が行っている事だと思いますし、実際に私もアルバイト先での経験があります。
私の中で朝礼は、「業務連絡や一日の流れを把握するため」という、あくまでも情報共有の時間という認識しかありませんでした。
しかし、同社の朝礼は私のイメージとは全く違っていて、音楽をかけずにラジオ体操をしたり、社員の中から一人が三分間スピーチをして別の方が感想を述べるなどの取組みを行っており、そこには常にピリッとした空気が流れていました。
参加していない私自身も、背筋が伸びる思いでした。
まさに、一人一人を家族の様に捉え、人間力を養うという同社の方針が良く表れている朝礼だな、と感じました。
私は今回、営業の吉田さんに密着したのですが、そこで強く感じた事は、
【企業と企業の結びつきがとても強い】ということです。
私は企業対企業の営業はルーティン作業のようなものだという固定観念がありました。
しかし同社は、相手企業が今何を求めているかという点にすぐに気が付き、正にかゆいところに手が届くといった具合に、丁寧な営業をされていました。親切で直向きな姿勢こそが、信頼を獲得する秘訣なのだと感じました。
一日密着をさせていただいた中で一番印象に残ったのは、社員の方全員が、職場の誰に対しても、またお客様先の企業に対しても、家族の様に親身に接している姿勢でした。(池田 真也)
株式会社三友鋼機
業種 | 商社(機械・プラント)/専門店(その他小売) |
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事業内容 | 産業用機械・工具・建設機材・保安具・車両などの販売・修理・レンタル 『道具館』の店舗展開(グループ4店舗) |
本社所在地 | 千葉県市原市姉崎海岸53-1 |
資本金 | 4,750万円 |
従業員数 | 42名 |
会社HP | http://www.sanyu-net.com |