エンゼルバンク
最近、「ドラゴン桜2」で何かと話題の三田紀房氏の漫画。
エンゼルバンク自体はドラゴン桜の番外編のような感じで、英語教師が転職し、
キャリアアドバイザーとして奮闘していくストーリーで、主人公の上司となる
「転職代理人」のモデルは海老原嗣生さんと言われています。
海老原嗣生さんというと、リクルートエージェントの第1号フェロー社員で、
就職や転職に様々な提言をされている方。
数多くの著書を出されていますが、私も読んだ本がいくつもあります。
「若者はかわいそう」論のウソ
なぜ7割のエントリーシートは、読まずに捨てられるのか?
お祈りメール来た、日本死ね 「日本型新卒一括採用」を考える
クランボルツに学ぶ夢のあきらめ方
などなど。
人材紹介事業を行っているにもかかわらず、なにをいまさら?という感じもあるのですが、
求人広告事業と人材紹介事業では、「転職に関する捉え方、理解に違いがあるなあ」と
最近感じていたので、全社員に読んでほしいと思って大人買いしたのです。
千葉キャリは求人広告事業からスタートしていますが、求人広告の営業や制作は
どちらかというと企業の採用支援ということで企業よりの考え方をしがちです。
求める人材をどうやって採用するかをベースに物事を考えるので。
また、実際に求職者と触れ合う機会がほとんどないため、
転職する側の視点で「働く」ということの本質を考えたり、
キャリアアップについて考えたりする機会が薄かったのかなあと。
(エンゼルバンクを知らなかったことからも伺えますが)
人材紹介事業では、どちらかというと求職者側の立場で「就職」「転職」を考えます。
この人のスキルや経験を活かせる職場はないかということをベースにしますね。
もちろん、スキル不足や経験不足、考え方がずれている方にはアドバイスが必要ですが。
なので、求人広告事業部と人材紹介事業部の仕事に関する相互理解が今ひとつでした。
広告事業部の営業スタッフや制作スタッフが、
求職者側の立場に立って、転職する価値のある会社かどうかを考えることが増えれば、
企業側に採用力を上げるための提案力も高まりますし、
人材紹介会社との連携を強化することで、より多い雇用の創出が可能です。
そんなことで課題図書に取り上げたのですが、早速、
エンゼルバンクが面白いと人材紹介事業に興味を持つ営業社員が現れたほか、
両事業部の連携が深まってきました。
採用は企業においても働く個人においてもとても大きな影響を持ちますので、
そこに関わる人間は、両方の立場で考える必要がありますし、そもそも
自分自身のキャリアの将来像を考えて働けるといいですね。
このエンゼルバンク、求職者の方にもどんどん読んでもらいたいなあと思っているのですが、
最近は新たなビジネスモデルが増えてすごいですね。
漫画ZEROでただで読めるんです。もちろん海賊版ではないですよ。
これは活用スべしですね。