シミュレーション
先週末に、高嶋 哲夫氏のM8(エムエイト)という小説を読みました。
東京にマグニチュード8規模の直下型大地震が起きるという話。
主人公である学者(正確には学者とは呼べませんが)がコンピュータシミュレーションにより地震を予知し、政治家や都知事を動かし、地震への対策を図るというもの。
登場人物の多くは阪神大震災の影響を受けて、災害対策に高い関心を持っているという設定で東京での巨大地震が起きた時に、どんな対策を取る必要があるのか、どんな被害が想定されるのかなどよくシミュレーションされています。
土曜日にこの本を読んでいて、日曜日起きるとチリの大地震が。。。
気象庁の津波予報や警報が、M8の中で描かれている政府や都の対応とかぶり、小説と現実がリンクしてとても驚きました。
この小説のあとがきにも書かれていましたが、東海地震や関東大震災などは、理論上はもういつ起きていもおかしくない状況にあります。
しかし、そのための準備や心構えは、本当にできているのか。
考えさせられました。
今回の津波では、最大の波が来た時には多くの住民が避難所を出て、自宅に帰っていたと聞きます。
そこにどんな危険が待っていて、自分主体の行動が防災にどんな影響を及ぼすのかを伝え、理解してもらうことは並大抵のことではないのだなあと感じました。
僕も実家が神戸の東灘区なので、実家が一部損壊の被害にあいました。
僕自身は当時、神戸にいなかったので直接、震災を経験したわけではないのですが、親が一時東京の下宿に避難してきました。
そんな経験をしていながら、防災意識はまだまだ低い。
避難グッズはそろえていますが、実は、水や保存食の賞味期限が最近切れました(笑)
早く買い替えなきゃと思いながらも、数か月が過ぎています。。。
そんな自分の行動を見直すいいチャンスになりました。
シミュレーションとはとても大事です。
チリ地震や津波を対岸の火事と思わないようにしたいですね。