ファンとサポーターの違い
先週末にヤマシナ商事さんの紹介で、藤村正宏先生のエクスペリエンスマーケティングセミナーに参加してきました。
それにしても今の時代はすごい。
本を読んで知っているだけの存在だった藤村先生と名刺交換し、facebookで友達になれるんだから。
ソーシャルメディアの存在って大きいですね。
人とのつながりが昔とは比べ物にならないくらい早いスピードで拡がる時代です。
とはいえ、自分から積極的に発信しないと浅~いつながりばっかりになってしまうので要注意でもありますね。
セミナーでは、藤村先生の話を伺い、改めて新規営業が変化していくことを感じました。
これだけ人のつながりが拡がりやすくなっている中で、近い将来、見ず知らずの人からモノを買うなんてことはなくなってしまう。
何かしらつながりのある人から買う、もしくは情報収集した上で、つながりのある人を紹介してもらう。
そんな流れになるわけです。
千葉キャリは法人営業ですが、営業担当者一人一人が情報配信し、お客様とのつながりをしっかりと形成していく必要があることを改めて感じました。
藤村先生は法人営業は個人営業よりも簡単だとおっしゃいます。
その通りかもしれません。
工夫と改善次第で、いくらでも広げられるんじゃないかな。
営業スタッフと共にマーケティングから見直していく必要がありそうですね。
今回のセミナーでは、藤村先生の他に、「下町バルながおか屋」を運営する前川さんや美容室専門マーケティングコンサルタントで無二のサッカー好きの勝村さんのお話を聞くことができました。
どちらも素晴らしい内容だったのですが、僕がその中で一番心に残ったのが、「ファンとサポーターは違う」という話。
勝村さんがサッカーの話を事例に出しながらわかりやすく話してくれました。
■ファン
・楽しむ人
・夢を見る人
・LIKE
・いいね
■サポーター
・支持者
・夢を共有する
・LOVE
・シェア
ビジネスとはファンではなくサポーターをいかに増やすかが大事という話です。
ヴェルディとレッズの観客動員数の例が面白かった。
Jリーグ立ち上げ当初はカズやラモスなど、スター選手も多かったヴェルディ。
当初は観客動員数もリーグ1位だったのが、初めの2年を境に年々減って、今や1万人を割っています。
一方のレッズ。21年の中でこれまでに優勝は1回しかしていないにも関わらず、Jリーグブームの去った数年目に初めて観客動員数1位になり、これまでに、12回も観客動員数1位になっています。
ピーク時には47000人だそうです。
この観客動員数の違いがファンとサポーターの違いなんですね。
Facebookでいうと、「いいね」を押すのではなく、「シェア」をしてくれる人。
LikeではなくLoveな人をどれだけ増やせるか、これは企業経営でも同じことなんですね。
観客動員数のグラフを見て、その違いが一目瞭然でした。
さらに衝撃だったのが、ヴェルディが本拠地を川崎から東京に変えた時に、観客動員数が増えたのですが、次の年からすぐにまた下がり始めたこと。
ヴェルディがどう思っていたかわかりませんが、小手先の改善では、目の前の数字は変化しても、長期的には同じ現象になるということです。
本質的な部分を変えないといけないんだなあと恐ろしくなりました。
千葉キャリでも、ファン作りからサポーター作りに昇華できるよう、営業活動、サービス内容を見直していきます。
ちなみに、前の会社にいた時、藤村先生のこの本は営業のバイブルでした。