ブラック企業に思うこと
最近、ニュースやビジネス誌などで、ブラック企業をテーマにした記事や情報を良く見ます。
今月の日経ビジネスに「柳井正、ブラック企業を語る」というタイトルで柳井さんのインタビューが載っていましたが、世間ではユニクロを筆頭にいくつかの会社が叩かれているようです。
私個人としては、○○な会社はブラック企業というようなくくり方はあまり好きではありません。
特に新卒を含めた若手の求職者には、「激務で低給与」=「ブラック企業」とか「離職率が高い」=「ブラック企業」という理解はしてほしくないなあと思います。
厳しい会社であることを隠して採用して、短期に多くの人が辞めてしまうというのであれば問題ですが、激務で厳しい会社であることを周知させた上で採用し、結果、多くの人が辞めてしまったとしても、企業成長のある過程ではそれはそれでありではないかなあと。
私が新卒のころは、野○証券や三○商事、東○海上などが人気でしたが、どこも激務で知られていました。
労働時間などを聞く限りではブラック企業でしょう。
でも、それでも人気が堪えませんでした。
激務でも稼ぎたい!でかい仕事がしたい!と思わない人はそもそも受けなかったですし。
私が中途で入社したベンチャーリンクも、当時、会長が講演で「当社の社員は喜んで月400時間働きます!」と公言していました。(一部事実でした(笑))
新卒で入社した損保業界においても、部署によっては朝8時にディーラーに訪問し、ラジオ体操を一緒に行うなんてこともありましたので、ある意味ブラックですね。
実際のところ、どちらの会社も当時から2ちゃんねるに実名で内情を暴露するような投稿がいくつもありました。
でも、自分はブラック企業だと感じたことはありません。
そこで成長し、将来のためのスキルや経験を積みたいと思って覚悟して入社したわけですから。
結局、ブラック企業かどうかを決めるのは本人であって、メディアや第三者が一緒くたにこの会社はブラック企業だと決めつけるのはあまり本質的ではないように思いますね。
企業側がその情報を出すことが前提ですが、事前調査をする求職者側の責任も大きいものです。
先物会社がどんな仕事をするのかを知らずに入社して、先物企業はブラックだと主張しても、仕事内容を調べてから入社しなさいというアドバイスをすることになるわけで。
その点をしっかりと伝えてあげる必要がありますね。
企業を知る力というのはとても重要なので、そのスキルを身につけることも大事です。
そして、我々求人広告会社には、会社のアピール点や良い点ばかりを伝えるのではなく、厳しい部分やきつい部分も出来る限り伝えるという真摯さが求められます。
本当の意味でのブラック企業は当然排除しないといけませんし。
そういう意味でとても重要で責任の重い仕事なんだということを改めて感じます。
ユニクロの内情は知りませんが、3年で5割の新卒が辞めるのは異常な状況なので、もちろん会社側に改善する必要があるのは間違いありませんが、ユニクロ=ブラック企業ではちょっとかわいそうな気がしますね。
「世界一になる!」と公言し、そこを目指しているわけですから、生半可な環境でないことは確か。
めちゃくちゃ厳しい環境だけど、成長はできる。相当な覚悟を持って心して入社しろよ!みたいな応援の仕方があっても良いんじゃないかと。
野○証券や東○海上のような一流企業になると、そんな批判も出ないので、有名税のような気もしますが。
あ、もちろん言うまでもなく、千葉キャリはブラック企業ではありませんよ(笑)