中小企業の賞与支給実態
先日、当社の営業担当者が古田土会計事務所さんの勉強会に参加させていただきました。
勉強会の中で、中小企業の賞与実態調査の結果を知り、衝撃を受けたようです。
テレビや新聞などの報道では大手企業や有力企業の賞与実績が発表されていますが、
中小企業においては全く違う実態があります。
従業員100人未満の中小企業をメインのお客様とする古田土会計事務所さんが
行った賞与実態調査によると、平成23年冬の賞与においては、
調査対象となった568社のうち賞与ゼロが34%の191社、
支払った367社の平均が234,440円とのことでした。
平成23年夏の賞与に関しては、調査対象541社のうち、
賞与を支払えていたのは、56%の303社、金額は平均で186,083円とのことです。
特にこの夏に関しては、東日本大震災の影響が多く、44%の企業において賞与ゼロです。
リーマンショックの後でも賞与ゼロの会社は26~33%くらいだったというので、1.5倍に膨らんだ形です。
中小企業の厳しい現実がありますね。
マスコミ報道で目にする数字と大きな隔たりがあります。
ちなみにマスコミ報道によるとみずほ証券の調査では、平成23年冬の賞与は、
民間では37.8万円(前年同期比0.3%減)
国家公務員では76.5万円(同1.8%増)
となっていました。
大手企業と中小企業の待遇における一番の差は、賞与かもしれません。
大手では最低○ヶ月分というある程度の保証があったりします。
とはいえ、中小企業においても大手に引けを取らない、もしくは大手とは比較にならないほど
賞与を支払っている会社もあります。
すべてが大手>中小というわけではないので、誤解なきよう。
兎にも角にも、しっかりと賞与の払える会社にしたいものです。
賞与実績の詳細は古田土先生の著書「中小企業は行列のできるラーメン屋を目指せ」に書いてあります。