事業を引き継ぐ難しさ
昨日は、ある卸売業の社長と船橋で飲んでいました。
社長がちょっと遅れてきたので、理由を聞いたところ、何でも、居酒屋に来る前に社員と大げんかしたそうです。
この社長は2代目なのですが、会長(父親)を慕って長年勤めてきた年上の社員が数名いて、この社員との関係で非常に苦労しているようです。
10歳も年上の社員、しかも社歴は当然社長より長いわけで、会社の変革や改革に非常に抵抗するわけです。
よく聞く構図ですね。
昨日は給与体系の変更などの話をきっかけに、今の体制に対する不満をぶつけてきたとのことで、口論に近い状態になったと。
こんな話を聞いていると創業者の方がよっぽど楽に感じますね。
社長が外部の会社から会長のもとに戻ってきたのは、数年前に会社の業績が余りよろしくない状態になったから。
業績を立て直すことと経営を引き継ぐことが目的ですが、業績がよくない状態で、古い体質をひきづる年上の社員、しかも自分には尊敬の念がない社員が多くいる環境の中で経営をするのは本当に大変なことだと思います。
ある意味、企業再生を行うに近いものがありますが、会長の息子ではない外部の人間の方が逆にやりやすいのではないかと思うくらい。
そんな中で、組織改革に強い気持ちで挑む社長を見ていて、事業を引き継ぐことの難しさを感じると共に経営者の血ってすごいなあと感じました。
経営者の息子に生まれた宿命なのでしょうが、実際にその困難を乗り越える力を持っているんだからすごい。
人には超えられない問題は降ってこないといいますが、超えられるか超えられないかのギリギリの大問題を乗り越えることで人は育ちます。
多くの修羅場をくぐりぬけている社長の姿を見て、僕も負けてられないと感じ、また、少しでもそんな社長の役に立つ仕事がしたいなあと思いました。
話は変わりますが、昨日のお店には、僕の高校のバスケ部の色紙がおいてありました。
洛南という京都の高校なのですが、僕のいたころはバスケ部がめちゃくちゃ強かった。
今はどうかわかりませんが、僕が高校生の時は、能代より強く、インターハイ、国体で優勝したのを覚えています。
僕はバスケ部には全く無縁ですが、色紙には、懐かしい校章のマークが。
まさか船橋の居酒屋で高校の校章を見るとは思いもよらず、びっくりでした。
地元の人が行く名店めぐりはいろいろな縁があって面白いですね。
そのお店で最後に食べたラーメンも絶品。
なぜここでラーメン?という感じでしたが、鰹だしで超細麺。
日本酒の後には最高の〆でした。