人材採用や人材育成にお金をかける会社
今年の営業日も残り3日となりましたが、千葉キャリスタッフが首を長くして待っているものがあります。
それは、当社が作成したあるお客様の入社案内。
ようやく今日、完成した入社案内が届くのです。
この会社は社員15名くらいの会社なのですが、昨年初めて新卒を1名採用し、今年も1名採用。
この流れを継続するために来年度もさらに採用活動に力を入れようとしています。
会社のビジョン、仕事のやりがいや厳しさ、期待するポジションなど、会社のことをできるだけよく知ってもらった上で、応募してきてほしいと入社案内の作成に踏み切りました。
大手企業では当たり前ですが、社員100人以下の中小企業では、採用のために入社案内を作成している会社はそれほど多くありません。
通常は、取引先用に作成している会社案内を資料として代用しています。
入社案内の作成には手間もコストも時間もかかります。
しかも、1名もしくは2名の採用のためだけに作るとなると、気合いを入れないと投資としては後回しになってしまいがちです。
でも、だからこそ、ここにその会社の採用にかける意気込みが表れるのですね。
「採用活動にどれだけ手間暇をかけているのか」ということは会社選びのポイントの一つになるはずです。
また、人材採用と同じく、人材育成に対しても同じことが言えます。
中小企業では、若手社員の育成はもっぱらOJT(on the job training)によることが多いですが、OFFJT(off the job training)、いわゆる研修などにより、実務から切り離した教育の場を設けることもとても大事なのです。
外部研修の大切さはどの企業もわかっていますが、実際に社員を外部研修に出すのは、中小企業にとっては結構大変なことです。
人数に余裕なく経営を行っている会社が多いですから、社員の実務時間を削ることはとても勇気がいります。
この時間や労力をかけているかどうかも中小企業選びのポイントの一つですね。
千葉キャリでは、来年、新入社員研修だけでなく、新入社員を指導する先輩社員や上司となるマネージャーに部下指導力強化のための研修を行います。
平日2日間という日程のため、参加にはとても高いハードルがあります。
それでも、何とか日程のやりくりをして、申し込んでくださる企業が何社もあります。
営業活動の中心を担うマネージャークラスの社員を数名、2日間も拘束するわけですから、大きな決断です。
でも、これができるかどうかでその会社の成長度が変わるのです。
日本能率協会が行った、「人づくり実態調査」というものがあるのですが、上場企業、未上場企業1000社に対する調査の結果では、
人づくりに成功していると感じている企業は低迷していると感じている企業よりも「教育予算は経営環境と関係なく一定額を確保している」と答えた割合が高くなっています。
景気が好かろうが悪かろうが、「教育にお金と手間をかける」ことを決めている企業ほどよい人材が育っているという事実です。