会社のステージと組織風土
先週末に、経営者や人事担当者向けの「面接力向上セミナー」を開催しました。
面接力向上と言うと、面接での質問の仕方や見極め方ばかりに注目してしまいがちですが、面接力を上げるために一番大事なのは、自社の求める人材像を明確にすることです。
そのためには、会社が現在、成長期、成熟期、衰退期のどの状態にあるのか(ステージ)を把握すると同時に、自社の創りたい組織風土を確認することなどが大切です。
会社の状態によって採りたい人材像は変わりますし、A社で優秀だと思われている人がB社でも必要とは限りません。
要するに面接の前段階がしっかりしていないと、面接力は上がらないということなのです。
2時間のセミナーの中の半分以上がこの前段階の説明に費やされました。
(思いっきり延長して2時間半になってしまいましたが)
参加していた経営者の方々も、講師の前職の事例などを通じて、自社の採用基準はどうなのか、自社の組織風土はどうなのか、そしてどんな人物が活躍するのか、改めて考え直していたようでした。
応募する側も、会社のステージや組織風土によって求める人材像が変わることをしっかりと理解しておくと活動しやすいですね。
「A社ではこんなに活躍しました」では、B社にとっては魅力ある人物には映りません。
B社の状況と組織風土を把握した上で、入社後にどのようにして仕事を覚え、どれくらいの期間でどれくらいの仕事ができるようになるのか。
そこまでイメージすることで、初めて効果的な自己PRができるものです。