初の上海
連休を利用して、社員旅行で上海に行ってきました。
僕自身は、昨年の11月に大連に行ったことがあり、2度目の中国でしたが、大連とは全く印象が違い、とても驚きました。
何といっても驚いたのは人の多さです。
初日の夕方から上海万博に行ったのですが、半端ない人の数でした。
ホテルから南京東路という駅まで15分歩いたのですが、大通りは歩道だけではとても人が収まらず、道路にはみ出して押し合いへしあい歩く感じです。
「何だこの人の多さは!」と言いながら、万博会場まで地下鉄で移動して、またびっくり。
連日約50万人が押し寄せるとは聞いていましたが、とんでもない人の数でした。
主要なパビリオンの待ち時間はどれも4時間以上。
イブニングチケットでいくつかの人気パビリオンを回れるかと期待していたのですが、認識が甘すぎました。
予定のスイスパビリオンも4時間待ち。
入口からは信じられないくらいの長蛇の列で、しかも、人と人の距離が近い。
体が密着している状態で4時間待つほどのパワーはありませんでした。
結局、すいている(といっても、30分以上は並ぶのですが)パビリオンを2,3ヶ所回って終わってしまいました。
日本館は夜の23時くらいに前を通ったのですが、まだ長蛇の列が続いていました。
後から聞くと、日本館は最長で6時間待ちだったようです。
初日から衝撃を受けたのですが、「激混みの万博に行ったことも思い出になるだろう」ということで予定に組み込んだ万博行きは、その通り、混んでいたことだけが思い出になりました(笑)
それでも記憶には強く残りそうです。
また、人の多さに加えて、中国の「何でもありの精神」も目のあたりにしてきました。
車も人も信号はお構いなしで、クラクションが1日中なり響いています。
お店の並ぶ大通りでは、店前の数段の段差に大勢が腰かけていて、お店に入るのも一苦労です。
日本であれば、営業妨害だと言ってお店からクレームがでること間違いなしです。
タクシー争奪戦も激しく、観光地付近にタクシーがつくと、一斉に人が群がり、先にタクシーのドアを握った者勝ち。
ポジション取りと押しの強さがないと、観光地ではタクシーが捕まえられません(笑)
何度も負け、ようやく少しコツを覚えました。
地元の食堂もすごかった。
結構混んでいたのですが、皿が空いたとたん、店員がテーブルの横に、次のお客を連れてきます。
テーブルを「早く出ろ」という顔の中国人に囲まれたら、ゆっくりくつろぐ余裕はありません。
一息つく暇もなく、無理やり追い出されました(笑)
日本人だから舐められたのかと思ったらそうでもなく、どこのテーブルでも同じような光景が。
お店の商売魂もすごい。
そんな発展途上国的なむちゃくちゃな雰囲気の一方で、とんでもない高層ビルやリニアモーターカーなどの最新の技術や仕組みも取り入れられています。
リニアの430キロはちょっと感動モノでした。
まだまだ荒削りなのでしょうが、日本にはない、国のパワー、国民のパワーを感じました。
負けずに頑張ろうという意欲とともに危機感も感じました。
たまたま帰りの飛行機で読んだ毎日新聞に、ユニクロの柳井さんのインタビューが出ていて、「日本は経済においては大敗国になったと」いう趣旨のことが書いてありましたが、たしかにその通りかもしれないと強く感じました。
ということで、衝撃も気づきも大きい社員旅行でした。
それにしても疲れた。
帰りの飛行機が遅れ、家に着いたのは日が変わる直前でした。。。