就職活動に本気?
昨日は、ある企業の人事担当者主催の飲み会に参加。
参加したのは、千葉県の某大学の教授とリクルート出身で起業準備中の若者と僕を入れた4名。
もともとの目的であった就職ネタの他に、勉強ネタ、宇宙人ネタ、健康ネタなど、いい感じで盛り上がりました。
就職ネタの中でテーマの一つになったのが、学生が就活をする時の覚悟について。
人事担当者からは、「本気で就職したいと思って就活をしているのかどうか疑わしい」との感想があり、それをテーマにわいわい話し合いました。
就職と言うのは自分の生き方や将来性を考えたり、決めたりする機会なのに、余りにも考えていない学生が多い。
彼の面接では、多くの学生が泣いて帰るそうです。
と言っても怒ったりいじめたりするわけではありません。
学生に自社に入ってどんな人生を歩みたいのかを深く深くヒアリングするので、何も考えていない学生は、そのことに気づき、何も答えられなくなり、悔しくて泣くのです。
そして、泣きながら、自分の生い立ちやこれまでの人生を語り出す。
そこで初めて、自分のこれからの人生と向き合うことになるのですね。
最終的には、晴々した顔で帰っていく。
そんな面接が多いようです。
彼曰く、「採用してもしなくても、○×だけをつける面接はしたくない。何かを感じて、今後の人生につなげてほしい。」とのこと。
面接する一人一人と本気で向き合っているんですね。
面接というよりカウンセリングになっているのでしょう。
学生の本気度が疑わしい例として、なるほどなあと思ったのは、
面接で志望動機を一生懸命話す学生に、
「それだけ強く思ってくれているのなら、今ここで内定を出すから入社を決断できますか?」
と聞いたり、
私はとにかく働きたいんです!という学生に、
「では採用するので明日から働けますか?」
と聞くと、
途端にそれまでの威勢がなくなり、戸惑って返事をしなくなるそうです。
で決断できない理由を聞くと、先ほどの泣くパターンになっていく。
就活はしているけど、それが、採用された後の人生とうまくリンクされていないんでしょうね。
何としてもこの会社で働きたいんですと口では言うものの、では、「はい、採用」と言われるとそれで良いのか判断できない。
それだけ、考えを煮詰めていないということなのかもしれません。
学生に覚悟を求めるのは酷だという意見も出ましたが、その会社に採用された後にどういう人生を歩みたいのかを考えることはとても大事なことだと思います。
内定=ゴールではうまくいきません。
学生のそんな考えを見透かした上での、彼の熱い面接にとても感銘を受けました。