就職活断層
いつも楽しく読ませていただいている「釘さん日記」に面白い記事が書いてありました。
新卒者の就職難を取り上げて、マスコミがよく「就職氷河期の再来」と言うが、それ自体が本質を理解していない証拠であると。
ブログの文章をそのまま引用すると、
「現在はたしかに就職難ではあるのだが、同時に採用難でもある。学生は就職に苦労しているし、企業は採用に苦労しているし、人材業界はビジネスに苦労している。すべてがまったく噛み合っていないのだ。」
これは、まさに本質をついていると思います。
新卒者の就職環境が厳しくなり、学生は本当に就職活動に苦労しています。
でも、反面、企業の採用活動は楽になっているのかというとそうでもないというのが実情。
企業側も採用難に直面しているのです。
学生のエントリーが増えたことにより手間暇は倍増しています。
会社説明会を開いても、大手サイトで告知すると、あっという間に定員が埋まってしまいます。
早くに申し込んでくれた人が本当に来てほしい人なのかどうかはわかりません。
にもかかわらず、当日の出席率が低かったりします。
エントリー数の増加に伴い、企業側の負担も増えているのです。
それに、エントリー数が増えたとはいえ、学生のトップ1割が応募してくるわけではありません。
母集団の形成の方法にも疑問が生じてきていますね。
また、選考でも悩んでいる会社が多くいるように感じます。
学生の全体的な学力やストレス耐性は低下しています。
その中で、学生の何を重視して採用するべきなのか。
採用基準を下げるわけにはいきませんが、現状の基準では、採用したいという人数が確保できない。
確保したい人数にこだわる結果、採用活動は長期化しています。
では、入社後に自分たちの手で伸ばせるところはどこだろう?
入社後の育成方法を変えてみようか。
など、入社後の育成方法まで含めて、見直す必要性を感じている会社も少なくありません。
(これはいいことだと思います)
この流れは、新卒採用だけでなく中途採用にも言えることです。
ミスマッチな応募が増え、本当にかみ合っていないことを感じます。
その中で人材業界がどのようなサービスを提供していくか。
企業成長、若者の就職、雇用改善に千葉キャリがどんな貢献ができるのか、新たなチャレンジが求められていることを実感します。
もっとがんばらねば!
まさに就職活断層なのかもしれません。