座談会
先日、企業の人事担当者と求職者を交えた座談会を開催しました。
どういうわけか当日の参加者は1名と驚くべき状況になってしまい、本当に座談会?という感じでしたが、僕と人事担当者と求職者の3名で「面接」をテーマにフリートークをしてとても面白い経験ができました。
参加してくれた求職者のアンケートでは「ものすごく勉強になった」とのことで、やった甲斐があったと嬉しく思います。
今回ゲスト参加していただいた人事担当者は、年間で300人ほどの面接を行っています。
これだけ多くの面接をしていると人物の見極め方にもしっかりとした基準を確立しています。
求職者からは面接官はどんなところを見ているんですか?という質問がありましたが、面接では「外面」と「内面」の2つの視点で見ていると話していました。
身だしなみや元気さ、活力などを外面で判断し、一方で将来像や考え方、性格などの内面を探る。
会社でやりたいことと本人の将来ビジョンの整合性などもチェックするとも言っていました。
面接を受ける側からすると、こんな風に明確に言ってもらえると分かりやすいのだと思います。
おそらく次からは見た目にこれまで以上の気を配ることでしょう。
僕自身もいろいろと勉強になったのですが、人事担当者から求職者へのアドバイスを2つほど紹介したいと思います。
1つは、面接ではもっと演じてほしいということ。
最近の面接は、普通な人ばかりであまり面白くないそうです。
通り一辺倒の自己PRとありきたりな志望動機を話す素のままの求職者がいる。
それでは採用したいとは思いません。
面接は1発勝負。
普段と違う自分を出せとは言わないが、せめて120%、150%の自分を出そうという気迫があればなあと話していました。
僕も確かに自分を演出する求職者が減っているように感じます。
スポーツで言えば試合モード、大会モードに入るようなイメージですが、そういう集中したオーラがないケースが多いなあ。
もう一つは、企業が求める人材像なんて難しく考えることはないということ。
求職者からも企業の求める人材像に関する質問があったのですが、経験者採用で経験値を重視する場合は別ですが、人物重視の面接であれば、元気で明るい人を採用したいに決まっています。
当社でも経営者や人事担当者に求める人材像を聞くことが多いですが、簡単に言うと次の3つしか出てきません。
「元気がある」
「素直である」
「やる気がある」
それぞれがどういう状態を意味するのかを考えないといけませんが、企業の求める人材像なんてこんなものだと考えていいのではないでしょうか。
営業や販売職では特にそうですが、企業は元気な社員が採用したいものです。
にもかかわらず、面接の場で普通の声で「こんにちは」と言って入ってきたら、その場で不採用になるのは当たり前です。
先ほど演出という話がありましたが、せめて「こんにちは」「おはようございます」といった挨拶くらいは、普段の倍の声で明るく元気に言わないとだめですよね。
初めのあいさつで半分くらいの人が不採用の烙印を押されてしまう現状を知っておく必要がありますね。
この2つ以外にも、
面接者の質問の意図を読む
面接で避けた方がよい口癖
など、面白いテーマがいくつかあったのですが、それはまた別の機会に。
わざわざ野田市から来てくれた感じのいい方だったので、ぜひ、就職活動頑張ってほしいと思います。
座談会と言うより個別相談会に近かったですが、得るものは大きかったと思います。
がんばってください!