採用情報の激しい差別化が始まる
先日、ある建設系の企業を訪問しました。
同社では、千葉キャリとマイナビを併用して、新卒募集をしています。
すでに11新卒の採用活動は終了していますが、総エントリー数は3000件を超えたそうです。
今さらながらですが、マイナビの効果はでかいですね。
件数だけで見ると、千葉キャリの存在感がなくなってしまいます(笑)
この3000件のエントリーから会社説明会に参加したのは500名弱。
ここに最大の問題が生じています。
自社の会議室を使って説明会を開催しているので、説明会への動員人数はこれが精一杯。
あっという間に予約が埋まってしまうので、果たしてこの3000件の中のターゲット層がちゃんと参加できているのか?という疑問が残ります。
ここに問題点を感じた企業はとても多いのではないでしょうか。
この課題を解決するために、全員に会社説明会情報を公開しない、非公開で説明会のエントリーを受け付けられる機能があります。
企業側もより多くの「優秀」で「自社への志望度の高い」学生を選ぶために必死です。
12新卒に関しては、ほとんどの企業がこの機能を使うことになるでしょう。
新卒学生にとっては、いよいよ激しい情報の差別化が始まります。
「この会社は会社説明会をやらないなあ」と思っていたら、非公開で何度も開催されていたなんてことも生じてきます。
初めのセグメントはとりあえず学歴や専攻でしょうから、それなりの大学に行っていない学生は興味を持った会社へのアプローチ方法に工夫する必要が出てきます。
直接問い合わせたり、会社訪問を申し込んだり、OB訪問を行ったりと、開かれていない門戸をこじ開ける覚悟とパワーが必要ですね。
学生とはいえ、これまでの経験や努力、人脈などによって得られる情報に差が生じます。
社会はそのことをもっとしっかりと教えてあげる必要があるのではないでしょうか。
「みんな平等」的な、本音を隠した情報提供が学生を混乱させている気がします。
ビジネスの社会は競争社会です。
就職活動を通じて、競争に勝ち抜く力を身につけて欲しいと思います。
就活生、がんばれ!