新聞ではわからないこと
この間改めて求人系の仕事って面白いなあと思いました。
というのも、経済の生の情報を知ることができるから。
先日訪問した住宅資材商社の社長から伺った話です。
木材の多くが輸入なので、為替の影響でここ数カ月で2割ほど仕入れ値が上がっているそうです。
その前から木材の価格が少しずつ上がっていたこともあり、半年ほど前に比べると3割近く値上がりしているとのこと。
創業以来、こんな急激な値段の上昇は経験がないと話していました。
もちろん、販売価格にはすべてを転嫁するわけにはいきません。
粗利が減り、売上は上がっても利益は減少です。
また、住宅業界においては、職人の人不足により、人材確保にコストがかかるようになっています。
資材の値段が上がり、人件費も上がり、通常であれば、住宅価格も上昇するはず。
しかし、住宅価格は同じか逆に下がる傾向にあります。
卸業者やメーカーが泣いているのが目に浮かびます。
末端価格だけを見ていても経済状況は分からないものですね。
新聞を読んでいるだけでは気づかなかったなあ。
自分の業界のことはよく知っていても、異業界の情報ってなかなか入ってこないものですからね。
資材の値段がこんなにも上がっていることを知り、びっくりしたと同時に貴重な情報を生で収集できるこの仕事って面白いなあと改めて思ったという話です。