求人業界にもデフレの影響
営業担当のBOSSです。
今日は、求人業界にもデフレの影響が大きく出ているという話。
デフレの影響が一番目立つのは、やはり個人消費に関するもの。
身の回りを見てみても、1000円未満のジーンズや20円飲料、DVDの100円レンタルなど、価格破壊が起きています。
自宅の近くのレンタル屋も100円レンタルを行っていましたが、2か月前に店を閉じてしまいました。映画が見れず、不便しています。
競争激化→価格破壊→お店の倒産
といった流れになってしまっているのですが、これは個人消費の分野だけではありません。
企業においてもコスト意識が高まっているため、法人向け商品の価格も大きく引き下げられています。
先日訪問した建設設備のレンタル会社でも、以前は見積りなしに取引してくれていた会社が、今は合い見積りなしで注文がくることはないと言っていました。
各社とも経費の削減に必死です。
人事関連の仕事をしている人は知っていることですが、求人業界においても値下げというより、価格破壊が起きています。
ほんの1年前までは、優秀な人材を採用するためには、多少のコストは目をつぶるという雰囲気がありましたが、今は全くなく、インターネット求人サイトの掲載料においては、昨年の半額くらいでの取引も少なくないというのが現場での実感です。
千葉キャリはもともと値段が安いので、値引き合戦には巻き込まれていませんが、他社の価格競争を見ていると恐ろしいものがあります。
ちょうど今月より、大手人材会社各社が新卒向け就職サイトを本格オープンしました。
昨年に比べて、トップ2社の掲載社数の差は大きく縮まり、互角に近い競争といってもいいほどの状況になってきています。
これによって、新卒採用のための媒体費も劇的に安くなっています。
当たり前ですが、競争が激化すればするほど、価格が下がるのが市場の論理です。
採用コストを少しでも減らしたい企業にとってはありがたいことですが、業界人としてはちょっと不安ですね。
でも、僕が価格の低下以上に気になるのは、求人媒体を利用するにあたっての不公平感です。
競争の影響で定価そのものが下がるのであれば納得感があるのですが、求人市場で起きているのは、定価からの値引き合戦。
全く同じ求人媒体なのに、それを販売する代理店や営業担当者によってコストが変わってしまうのはよろしくないと思います。
以前、カンブリア宮殿でオーケーストアの飯田社長が、お客様の損になることはしないという理念のもと、特売を行わないことを話していました。
特売を行うということは、その前日にその商品を買うお客様は損をしてしまうということだから、初めからできるところまで値段を下げるという企業努力をするということですね。
「毎日が特売日」というキャッチにもその思いが表れています。
求人広告の場合、商品は媒体に掲載することではなく、その効果ですから、スーパーとは同じようにはいきませんが、飯田社長のような考えを大事にしたいですね。
今後も値引きなしで売れる営業マンになれるようにがんばりたいと思います。