研修効果と組織の力
先週、以前に千葉キャリの社員研修を受けていただいた会社を2社訪問しました。
どちらも社員を外部研修に参加させたのは初めてでしたが、研修から3か月が経ち、研修に対する評価は大きく違いました。
1社は、研修に参加した後、1名が劇的に変わったといって研修の成果を喜んでいます。
もう1社は、研修後は期待感があったが、今となっては、研修に参加させたことに効果があったのかすらわからないと、ちょっと否定的。
社員に期待をかけて、お金をかけて研修に出したにもかかわらず、何の効果もなかったと感じることは多々あります。
社外研修を提案していてよく話題になる話です。
確かに研修と言うのはみずもの。
効果が感じられることもあれば、全く感じられないこともある。
「最終的には、本人の意識次第」というのも正しいと思います。
でも、僕は、研修の効果がでるかどうかは、本人の問題だけでなく、組織の問題が大きく関係していると感じています。
研修に参加した時に、そこから、何かを学んでこよう、学んだことを社内で実行してみよう。
そんな雰囲気が社内にあるかどうかによって、効果に大きな差があるのではないでしょうか。
この2社を比較してみると、評価の高い会社の方が、研修にかける経営陣の思いも強いし、その後のフォローが密です。
研修に出しっぱなしにはしていません。
ちなみに、この会社で劇的に変わったと言われている社員は、研修後、毎日、新聞を読み、朝礼でその日のニュースで役に立ちそうなことを共有しています。
研修に参加するまでは、新聞を読むことのなかった彼が、研修後に新聞を読むようになったこともすごいですが、朝礼での発表を研修後、3か月以上も続けていることもすごい。
当然、一緒に参加した他のメンバー(上司、先輩)も刺激を受けますし、社内のメンバーも刺激を受ける。
今では、彼の朝礼での発表をみんなが楽しみにしているようです。
そうなると簡単には止めることもできません(笑)
初めは、「こんな研修を受けてきたんです」という報告だったのでしょうが、そこから研修で学んだことを実践してみて、それをまわりが支える。
これが組織の力なのだと思います。
まわりが暖かく支えなければ、朝礼の発表も数日で終わっていたことでしょう。
こうなると研修の効果は一気に高まるもの。
行動の変化は営業数字の変化につながります。
それまで泣かず飛ばずだった彼が、今や営業数字を引っ張る存在に急成長。
今月も大型受注を決めてきて絶好調だそうです。
「あの○○が、本当に信じられないくらいに変わったんですよ~」
とうれしそうに話す社長の顔を見ると本当にうれしい。
研修を売るのではなく、研修を利用することによって組織を変えることが僕らのやるべきこと。
効果を感じられていない会社こそ、もっともっと深く入り込んで、話し合う必要がある。
そんなことを感じますね。