第一回千葉キャリ就職塾
先日、若年者向けの就職セミナーとして「千葉キャリ就職塾」を開催しました。
3月に就活セミナー(2日間)と合同企業説明会(1日間)をセットにした就職セミナーを企画していたのですが、震災の影響でやむなく中止にしました。
その際に30名ほどの申込者があったので、せめてセミナーだけでも開催し、せっかく申し込んでくれた方々の気持ちに応えようということで開催したのですが、ふたを開けてみると参加者2人。。。
これには正直驚きました。
考えられる理由は大きく2つでしょうか。
1.企業説明会がなかったこと(具体的な求人がない)
2.土日の2日間開催だったこと
それにしてもイベントというのは難しいものですね。
やってみないとわからないということで休日返上で開催したのですが、不評企画となってしまいました(笑)
さて、とはいえ、そんな「千葉キャリ就職塾」に参加してくれた2人にとってはまたとない貴重なセミナーとなったはずです。
初日の午前中に簡単な面接を行い、二人の状況を把握した上で、講師に大幅なプログラム変更をしてもらい、ほとんど個別研修となったわけですから。
プライバシーの問題があるので内容は書けませんが、2人とも悩んでいました。
そんな彼らに、セミナー1日目の最後に宿題が出されました。
「将来どんな人間になりたいか?」をレポートにまとめるという宿題です。
宿題まで出すなんて、講師のプロ根性に火がついてしまったようです。
そんな講師の熱い指導に心打たれたのか、2人とも2日目もドタキャンすることなく参加してくれました。
そして、次の日、レポートを見てびっくりしました。
1人は、A4のレポート用紙にびっしり書いていたのです。
正直想像以上のものでした。
レポートを読んで発表してもらいましたが、過去の経験を振り返り、自分の欠点を見つめ、その欠点を改善したいというような内容で、よく考えて作っています。
彼女の強い意志が伝わってきました。
おそらくこれを書くのに少なくとも2時間程度はかかっているはず。
そんな彼女を見て、この子は何とかなると思いました。
思い切ってセミナーに参加するという行動に出たことも素晴らしいですが、宿題に本気で向き合ってきたということも素晴らしい。
「変わりたい」と思っている人は山ほどいます。しかし、そこから具体的な行動に踏み出せる人は案外少ないもの。
その一歩を踏み出した彼女を見て賞賛の拍手を送りたいと思います。
話がそれますが、僕の好きな言葉に「感即動」があります。
「感動した」とは簡単に言いますが、人間が本当に感動した時、それは「行動」に移るものです。
研修をしていても、「勉強になりました」といって終わる人が多いですが、その中のほんの一部の人が具体的な行動に移し、自分の成長の糧とするわけです。
まさに、「感動」こそが人を変えると思うのですが、そんな高い感性を持っている彼女ならきっと今の壁を乗り越えるでしょう。
初日の面談で、行動力のない自分が嫌いと言っていたのが嘘のようです。立派な行動力を持っていると逆に自信にしてもらいたいほどですね。
完全なボランティアとなってしまった今回の就職塾ですが、そこにはそんな感動がありました。
僕自身も勉強させてもらいました。
そして、感即動ということで、就職塾の第二弾を開催することにしました。
日程はこれからですがガンバろ。