聞く勇気、伝える勇気
昨日訪問したある会社で、今年入社した新入社員がすでに辞めていました。
GW空けに著しくモチベーションが下がり、ある朝、無断欠勤したと思ったら、会社のポストに退職届が投げ込まれていたとのことでした。
昔に何度かこういう話を聞いたことがありますが、最近では滅多に聞かないのでびっくりしました。
さすがにその辞め方はまずいとのことで、本人のためにも、呼び出してしっかり話を聞いたそうです。
すると、「周りがいい人ばかりなので、退職届を出したら、慰留される。そうすると辞める自信がない」という理由だったそうです。
「先を想像すると恐くて言えない」というやつですね。
逃げてはだめですね。
彼の優しい(?弱い)気持ちが非常識な行動につながったわけですが、さすがに彼の出身大学には苦情を伝えたそうです。
学生にどんなマナーを教えているんだと。
キャリアセンターも平謝りだっと言います。
おそらく彼が辞めたことに関しては色々な問題があると思います。
もちろん、会社側に足りない部分もあるでしょう。
新卒者が1名で同期がいなかったことも要因の1つでしょうし、上司や先輩の指導力も要因の1つでしょう。
ただ、人事の話を聞くところによると、彼が会社の中でリレーションをしっかり築けなかった一つの理由として、
「先輩に聞くことができない」ということがあったようです。
案外、最近の学生には「聞く」というのが苦手な子が多いことを感じます。
受動的に、教えてくれるのを待つわけですね。
特に年上との人間関係を余り経験していない子が多いので、聞くことが恐いのかもしれません。
勇気を出して聞くということを心がけてほしいと思います。
聞けない理由には、目的意識がないということもあるかもしれませんが、そちらはもっと直すのが大変です。
小さいころからの経験が習慣になってしまいますから、要注意ですね。