行動することの大切さ
いつの間にか3週間も経ってしまいましたが、GW(5/4)にある企業団体の主催する合同就職説明会の運営サポートをするために仙台に行ってきました。
このイベントは、被災地の方々の就職支援のために、東北からの被災者を受け入れられる千葉県の企業を集めて、現地で合同就職説明会をやろうというもの。
企画段階から当日の運営のサポート役として、私も会議に参加しました。
4月の中旬にいきなりGWに開催することが決まり、準備期間は2週間程度。
かなりタイトなスケジュールの中、正直言うと、企業の集客、告知方法など
準備不足の感は否めませんでしたが、何とか開催にこぎつけることができました。
「職」に関わる仕事をやっている当社にとって、本業に関連のあることで被災者支援ができれば本望。
ということで、社員や講師には休日に関わらず、ボランティアで運営サポートに参加してもらいました。
報酬は、参加者の喜ぶ顔と、仙台での夕食(牛タン)
みんな、牛タンが食べたかっただけとの話もありますが。。。
当日の参加企業は13社。一方、参加者は25名。
何とそこに4社のテレビ局が取材に訪れ、時間帯によっては、参加者より報道陣の方が多いんじゃないかという異様な光景となりました。
初めは、報道陣が参加者がブースを回るごとに追いまわし、次々と取材するのが不愉快だったのですが、しばらくすると、被災地の方もあまり取材を断らないことに気づきました。
特に同主催団体がバスをチャーターし、大船渡市から10名ほどの就職希望者を連れてきたのですが、彼らは取材に対して、結構長々と話をするのです。
その時に、「彼らは話したいんだ」ということに気づきました。
誰かに話すことで気持ちが晴れると言うことなのかもしれません。
自分の苦しい現状を話したい人もいるし、それを伝えることも大事なこと。
マスコミには果たすべき役割があるんだなあと考えさせられました。
とはいえ、私個人としては、見世物のように求職者を追うマスコミには不快感をぬぐえませんでしたが。
終了後のアンケートでは、案の定、取材の多さに対するクレームがありました。
難しいですね。
通常の合同就職説明会なら、企業も求職者も少なく、とても満足度の低い結果に終わりそうなところですが、終了後のアンケートによると参加者の満足度は比較的高く、驚きの結果になりました。
実は満足度の理由は、イベントの中身ではありませんでした。
イベントを行ったことにあったのです。
感想欄には感謝の言葉が並んでいました。
「千葉からこんなに多くの会社がわざわざ来ていただき、感動しました」
「とてもありがたい機会でした」
「仙台までありがとうございました」
と。
見切り発車でも就職イベントを企画し、早い時期に実現したことに意義があったんですね。
やってみて気づくことが一杯あります。
頑張って働ける場があることの幸せさも感じることができ、私自身が一番勉強させてもらった気がします。
とはいえ、開催したことで満足感が得られるのは開催時期が早かったから。
今後被災地で行われる就職イベントは、結果が伴わなければなりません。
当社では力不足ということで、被災地での就職イベント企画は断念しましたが、同じ人材サービス会社にぜひ様々な企画を行っていただきたいと思います。
すでにいくつもの企画が立ち上がっているようなので、期待したいですね。
そして、ここで終わらなかったのが今回の仙台出張。
翌日5時出発で気仙沼を視察して帰ってきました。
生で見る被災地は本当に痛々しいものがありました。
車内では言葉がなく、車から降りると、テレビでは伝わってこない匂いを感じ、何とも言いようがありません。
海岸沿いを走ると、高いところには家が残っている一方、低いところはすべて津波で流されています。
歩いてほんの数分の距離でも天と地の差があることを実感しました。
人生、いつ何があるかわかりません。
今、この瞬間を大切に生きることの大切さを感じました。
1泊3日の仙台出張でしたが、とても貴重な体験でした。