100分のゼロ
先日訪問した船橋のシステム会社。
社員数は約40名ですが、この規模のシステム会社にしては珍しく人事部を設けています。
この会社では大手媒体を利用して10新卒採用に取り組んできましたが、結果は採用に至りませんでした。
内定もゼロ、社長面接もゼロだそうです。
学生からのエントリーは100名以上あり、説明会も何度も開催しています。
それでも、採りたいと思える学生に出会えなかったそうです。
景気の悪化により買い手市場とは言われますが、採用する側が楽になったなどとは一概に言えないなあと改めて感じました。
採りたいと思える学生に出会えなかったと聞くと、学生に問題がありそうですが、僕はそう思いません。
ミスマッチの原因は、企業側にあるはずです。
採りたいと思える人材に響くような企業PRができていなかった可能性がありますし、そもそも企業自体に魅力がなかったのかもしれません。
多くの学生と会ったけど、優秀な学生に出会えなかった。
だから、最近の学生は・・・。
などという議論になることがありますが、これは明らかにおかしい。
企業側の行うべき手間暇をかけずして、そんな議論をすることはナンセンスです。
もちろん、この会社ではそんなことは全く考えておらず、どうやって改善をして行こうかという話に。
どんな志向の学生に来てもらいたいのかというターゲットの設定から自社の魅力探し、採用ステップの確立、響くメッセージの作成、想いを込めたメールのやり取りまで、一つ一つを見直して、地道に改善活動を行う必要があります。
エントリー数が多すぎて採りたい人材の選考に悩む企業もあれば、エントリー数は多いものの選考できる学生がいないことに悩む企業もあります。
採用というのは本当に難しいですね。
何年も何年も、失敗を積み重ねて、本物の採用活動が確立されていくものです。
負けずに頑張っていきましょう!