人手不足がこんなところまで
子供がもうすぐ春休みということで、家内が平日に1日だけ休みをとって友達家族と遊びに行く計画を立てているようです。私は蚊帳の外ですが😁
で、昨日、今年のプライベート目標の1つで、前々から体験したがっていた乗馬に行くことに決め、目をつけていた近場の乗馬クラブに電話したそうです。すると、現在スタッフが不足しているため、新規の受付は中断させていただいているということで断られてしまったと。
なんとも残念な話。お客様が新規で問合せして環境が築けているのに、人手不足で対応できないというのはもったいないですね。近所の1000円カットでもスタッフ不足のため平日の営業を中止していたり、人手不足の深刻さを実感します。
でも、人手不足で片付けてしまってはだめ。自分ごととして捉えると、今の経営環境において、さらに会社を成長させていくためには採用力を高めることが必須だなあと感じます。
そして、採用力を高めるためにいちばん大事なのは、経営者の「人」に対する思想なのかもしれません。自社でどのように活躍してもらい、将来どのようになってほしいのか、そのためにどんな環境を提供し、どんな支援をするのか。「労働力」としての採用もあるでしょうし、「仲間」として「幹部」としての採用もありますが、「人」に対する思想によって投下する経営リソースも変わってきますね。
そんなことを感じたのは、昨日こんな本を読んだから。
めちゃくちゃ面白くて、一晩で一気に読みきってしまいました。オンデーズ再建のストーリーなのですが、債務超過の会社を買収してから、急成長を遂げるまでの波乱万丈の物語が描かれています。
この中で、田中社長がこだわっていたのが「人」。メガネ屋という商売は、商品ではなく「人」の要素が半分以上を占めていると信じ、どんなに経営が厳しい状況でも徹底的にリストラを避けてきました。また、会社が成長を続ける中、債務超過の環境にありながら、都内の一等地に本社を移転するのですが、これも、優秀な「人」を惹きつけなければ、企業は経営者以上の器に成長しないという考えから。
「お金を産まない本社」にお金をかけるのがまちがいなのではなく、「お金を産めない本社」を作ってしまうことが問題の本質なのだ。
という考えにはなるほどなあと思います。
私には田中社長ほどの修羅場を経験したことはありませんし、経験する勇気もありませんが、きちんとした思想、強い信念が経営を支えることはよくわかります。改めて自分の思想や信念と向き合うきっかけとなりました。